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自殺

自殺の歴史社会学―「意志」のゆくえ

3月は自殺対策強化月間である。日本では今もなお毎年3万人もの人が自殺する。その自殺の要因として様々なものがあるのだが、様々な角度から「厭世(世の中を嫌がる、絶望する)」を思ってしまい、自殺するような傾向も少なくない。少し物騒かもしれないのだが、本書はその自殺はどのような歴史を辿ってきたのか、20世紀から現代に至るまで、どのような理由にて自殺したのかを紐解いている。 第1章「自殺を意志する―二十世紀 […]

生き心地の良い町―この自殺率の低さには理由(わけ)がある

日本では毎年3万人以上の人が自殺をするという。なぜ自殺数が増えたのかというメカニズムは、「働き盛りがなぜ死を選ぶのか―<デフレ自殺>への処方箋」という本を取り上げたときに、「失われた10年」ないし「失われた20年」の時、それも特に97年金融危機の後に急速に経済的な不安が出てきたことにより、突然自殺者数が3万人を超え、以降20年近く続けて3万人を超えている状況にある。 自殺の現状はここまでにしておい […]

働き盛りがなぜ死を選ぶのか―<デフレ自殺>への処方箋

世代別の死亡要因として挙げられる資料に、毎年20~40代の人の死因の第1位は自殺となっている。もっと言うと、自殺は高齢者にも波及しており、毎年3万人もの自殺者が出ている要因になっている。 本書は高齢者の自殺ではなく、最初に取り上げた働き盛りの世代がなぜ自殺を選ぶのか、その要因を迫っている。 第一章「国全体がうつ病にかかった?」 自殺に走る要因の一つとして「うつ病」が挙げられる。その「うつ病」が自殺 […]

日本の狂気

人間には、様々な感情が眠っている。「狂気」もまたその一つであるのだが、その「狂気」が重なっていくことによって、国家や社会などの集団に伝播し、さらに大きくなる。本書はあくまで「日本」についてフォーカスを当てているのだが、決して著者2人が日本について侮辱をしたり、批判したりしている訳ではなく、あくまで日本にスポットを当てただけのことであるという。 第一章「精神分析から日本の「わたし」」 本章にて定義さ […]

なぜ2人のトップは自死を選んだのか

私の地元であるために、このことは頭が痛いといっても過言ではない。元々の発端は相次ぐ特急列車の事故によるものもあるのだが、そのことにより、JR北海道の歴代社長が2名自殺をしてしまった。元々の事故の根元の一つとしてJR労組の存在があるとされているのだが、真相は多くの謎に包まれている。 本書はJR北海道の歴代社長2名が自殺した経緯と、JR北海道の深層について、これまで起こった事故(事件)と共に、著者の取 […]

自殺未遂

年間約3万人 日本の自殺者は10年以上にわたりこの数字が続いている。最近では一目を知れず自殺するだけでは無く、駅のホームに身を投げ出し、自殺をすると言う人もいるという。その影響でダイヤ乱れが相次いでおり、鉄道各社は改善策を見いだせていない、という現状もあり、嘆いている。 年間約3万人いる自殺者がいる一方で、本書のタイトルのように「自殺未遂」を起こした人もいる。その数は自殺者の10倍にも20倍にも及 […]

日本の自殺

日本では毎年3万人以上が自殺をしている。その多くは老後を迎えようとしている世代であるが、最近では今の社会に絶望し、自殺を遂げる若者も増えている事実がある。 その「自殺」には今も昔も社会・文化に宛てられた「メッセージ」を表している。 本書は1975年に文藝春秋において発表された「日本の自殺」を取り上げているのだが、ちょうど経済成長の踊り場を迎えたことから共通点があるのかもしれない。 第一章「衰退のム […]

自殺予防学

日本では毎年3万人もの人が自殺をしている。とりわけ多いのが借金での金銭問題、労働状況による過労自殺、人間関係の縺れからによる自殺が挙げられる。心的、金銭的、物的観点から、様々な理由から自殺をしていくためどのように対策を立てるべきなのかというのは一概に語ることは非常に難しい。本書のタイトルは『自殺予防学』であるが、あたかもそういった学問が存在するのかと考えてしまう自分がいる。一昔前からそういったこと […]