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新装版 花と草木の歳時記

元々本書は1981年に出版されたのだが、それが37年の時を経て復刻した一冊である。37年前と全く同じというわけではないのだが、その時代の中に生きた自然と現在の自然、いずれも変わらないものがある。 本書はそういった草木の有り様を文章にてしたためたエッセイである。しかもその草木は春夏秋冬、さらには月によって変わってくるだけあり、月ごとに見える草木も変わってきており、さらには情景も変わってくる。 私自身 […]

花や今宵の

花は不思議なものである。季節を物語るものもあれば、幻想的なものを醸し出すようなこともあり得る。その花の中で生まれる物語は一体どのようなものなのか。そのことを物語っている一冊である。 物語の舞台は東京ととある集落であるのだが、その共通する「花」とはいったい何なのか、そのことについて取り上げている。 幻想的な雰囲気を醸しているものの本書はミステリー小説である。ミステリー小説であるのだが、事件が起きるま […]

好奇心ガール、いま97歳

「好奇心」は人の精神を若くさせるのを、本書では伝えているのかもしれない。私自身も「好奇心」の塊であり、幼稚園の頃は触れてはいけないものに触れて怒られたり、大人になった今でも、知らないものやことに触れたい衝動に駈られたりすることが度々ある。 本書の著者はまさに「好奇心」の塊であることを自覚しており、それは年々「好奇心」が強くなっているという。今年で白寿を迎える著者の半生を顧みるとともに、自分自身の持 […]

花の冠 ~ 震災から一年、今も咲き続ける絆と言う名の「花」

―2011年3月11日 14時46分 日本全土が揺れ、東北で大津波に遭い、多くの命が失われ、家々も失った。 「安全」といわれた原発もメルトダウンを起こし、故郷を失った人々もいる。 地震や津波、それはありとあらゆるものを失ってしまう。 その失ったところに咲く一輪の花。 その花はやがて大輪の花へと広がり「花の冠」となる。 そこには「津波」も「地震」も、「震災」も「がんばろう」もない、 心に花を咲かせる […]