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裁判

あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか?

今となってはLGBT問題解決に向けて遅いながらも進んでおり、なおかつ多様性を受け入れる「ダイバーシティ」も官民問わずに浸透し始めている。しかし中にはそれに抗する人もおり、なおかつLGBTについて暴露をするいわゆる「アウティング」と呼ばれることも度々起こっている。 その中でも大きな転機となったのが本書で取り上げる「一橋大学アウティング事件」である。なぜ事件が起こったのか、そしてそれがきっかけとなり、 […]

法廷遊戯

本書は法科大学院(ロースクール)に通う3人の学生が中心となっているのだが、法律を勉強する中で法曹の道へと進んでいく。しかし学生の告発をした差出人不明の手紙が届いた所から物語が始まる。 この手紙が起因となって不可解な事件が立て続けに起こる。3人の学生はその真相を究明すべく法律をもとに、解き明かしていこうとするのだが、様々な分岐が起こる。さしずめ裁判を行っているかのようなものだった。 事件と法律は密接 […]

悪徳の輪舞曲

弁護士の中には刑事事件の犯人の弁護を行う方々もいる。しかもその中には「悪魔の弁護士」や「悪魔の代理人」といった肩書きで、凶悪事件の被告人を弁護する人もいる。その弁護についてメディアが糾弾をするというケースもある。 しかし本書に出てくる弁護士は違う方向で「悪魔」というべきかも知れない。報酬のためなら、法律の範囲内で手段を選ばない弁護士である。しかしながら報酬の度合いによっては無罪を勝ち取ることができ […]

悪い女 暴走弁護士

ある事件を起こして、通報する。その後に自首して逮捕されるといったニュースを見ることが時々ある。本書はそういった事件を描いているのだが、深層はかなり深い。 よくある保険金殺人を描いているように見えて、夫や家族に対する愛憎もあれば、事件を起こした苦しい事情、そして裁判にて明かされる事実と闘いと、事件と弁護、さらには裁判に至るまでのプロセスにて次々と明かされていくのだが「動機」が一番のキーとも言える。 […]

キセキの軌跡 事業再生コンサルタントが切り拓いた会社存続の未来

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 日本には数百万もの株式会社が存在するのだが、うまく行っている会社もあれば、全くうまく行かず、倒産などの憂き目に遭うところも少なくない。特に新型コロナウイルスの感染拡大により、立ちゆかなくなり、倒産してしまう会社も少なくない。 本書は危機に瀕している会社を再生していくまでの道筋を6つの事例を物語にして表している。 第1章「社長の急死、そして株主もいなくなった […]

全国学力テストはなぜ失敗したのか――学力調査を科学する

「全国学力テスト」は今もなお行われている。しかし「全国学力テスト」は広義と狭義によって分かれており、広義の場合は1956年から11年にわたって実施されたこと、さらに2007年から始まるまでに、度々名前を変えて行われたものも含まれる。狭義になると2007年からスタートした同名のテストのみを指している。 本書はこの2007年から行われた全国学力テストに関しての批判を行っている。なぜ「失敗」と断定したの […]

無実の君が裁かれる理由

「冤罪」と言うと様々であるのだが、数年、ケースによっては数十年経つ事例もあり、冤罪が認められることなく、失意のまま逝去したケースも少なくない。 冤罪はなぜ生まれるのか、その原理には証拠や記憶、自白などハッキリとしていないものでも証拠として上がってくる。それが事件の真相と扱われてしまい、やっていないにもかかわらず、犯人にされ、裁判では有罪にされるという。本書はミステリーであるのだが、まさに「冤罪」が […]

いびつな絆 関東連合の真実

日本には「アウトロー」と呼ばれるような集団はある。方や暴力団、方やマフィア、そして本書にて語られる暴走族である。本書はかつて存在した日本最大の暴走族集団として名を馳せ、衰えた時もOBらが様々な関わりを持つことができたという。その関東連合はなぜ日本最大となり、OBらが様々な出来事に影響を及ぼすようになったのか、そのことを取り上げている。 第1章「六本木クラブ襲撃事件」 この事件は今から5年前の9月2 […]

人が人を裁くということ

人が人を裁くというと裁判であるのだが、今となっては規模は違えど裁判所によって行われる。しかし歴史の中には私設裁判のように勝手に裁判となり、被告が刑罰を受けると言ったことがある。もっとも「裁く」歴史は文明の歴史と同じようなものがある。 話は変わり、その裁判の歴史の中で一つのターニングポイントとなったのが2009年に施行された裁判員制度がある。その裁判員制度は市民が被告を裁くと言った事であるのだが、今 […]

親権と子ども

「親権」と言っても今し方であれば関係ないのだが、離婚の時にそういった争いが起こることがある。その争いはエスカレートすると裁判に発展するというようなこともあり、なおかつ法改正も度々あった。その親権争いと子どもの境遇はいったい何か、そのことを取り上げている。 Ⅰ.「親権とは何か」 「親権」は簡単に言うと「親となる権利」のことを言うのだが、そもそもその親の権利を主張したり、与えたり、受けたりするなど「親 […]