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道具

ヒョウタン文化誌――人類とともに一万年

ヒョウタン(瓢箪)というと、独特な形の実をイメージしてしまう。もっともシンボルとしても、道具の一種としても用いられており、歴史の長さからすると1万年ほどである。もっとも道具として加工されただけでなく、栽培植物としても数多くある植物の中で最古のものがこのヒョウタンであるのだという。本書はめくるめくヒョウタンの歴史と芸術、文化などのルーツを追っている。 第1章「ヒョウタンを求めて」 ヒョウタンのルーツ […]

水の道具誌

そろそろ梅雨の時期であるが、その時期が抜けると真夏になる。30度以上の気温が続く状況にある中で水や塩分は必要になってくる。そうじゃなくても、私たちの生活に必要な「水」、今では上下水道が完備されており、水不足や災害などが起こらない限りはいろいろな用途で使われるようになっている。 ではその「水」は今までどのような使われ方をし、楽しまれてきたのか、本書は「水」にまつわることについて取り上げている。 第1 […]

民具学の基礎

「民具」とはそれぞれの地域の慣習によってつくられた道具、もしくは家具のことであり、大蔵大臣を歴任した民俗学者の渋沢敬三によって名付けられた。日本には地域によって様々な民具が誕生し、使われてきているが、本書ではその民具がいかにしてつくられたのか、という歴史的、あるいは地理的な観点などを織り込みながら考察するとともに、「民具学」という新たな学問の礎を築いた一冊である。 一.「民具研究の軌跡」 「民具」 […]

感じる道徳―感情の現象学的倫理学

道徳というのは授業で「覚える」、「考える」のではなく、感性によって「感じる」ことにスポットを当てているのが本書の狙いである。タイトルからしてインパクトがあるのだが、感情における「道徳」や「倫理」を考察するというのが斬新で面白い。そもそも「道徳」や「倫理」は理性から来るものであり、自分自身の奥底にある(動物的)感情から「道徳」というのは生まれないと思ったからである。 本書は三部構成ではあるが章建てが […]