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選挙

有権者って誰?

2016年の公職選挙法改正が施行されたことに伴い、選挙権の年齢は18歳以上となった。しかしながら投票自体に結びついておらず、10代の投票率は40%台、さらに昨年の参院選ではその40%台を割り込んだ。「私が1票を投じても変わらない」と言うような意識を持つ人が増えている表れなのかもしれない。 そこで本書である。有権者とはいったい何か、そして有権者が投じる1票の重みとは何かを改めて認識する一冊である。 […]

国会議員基礎テスト

現在の国会議員は言うまでもなく有権者の投票によって選ばれている。しかしその投票については組織票や人気投票のような様相を出しており、実際に能力を判別しているとは言い切れない。本書の帯に、 「立法・司法・行政の三権のうち、中央省庁の役人も裁判官も、超難関の試験を通っている。なのに、一番大切な立法府を構成する国会議員に試験がないのは、おかしくないか?」 とある。これほど痛快に今の国会議員についてを突いて […]

アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える”真・中間層”の実体

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 日本では高度経済成長期には「一億総中流」と呼ばれる時代があった。国民たち多くの人びとが「中流」だという意識を持つことがある。アメリカでも現時点でそう言う中間層があったのだが、それが本書で表す「ホワイト・ワーキング・クラス」と呼ばれる方々である。 もっとも昨年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが当選した背景にはそのワーキング・クラスの存在があったことに […]

18歳選挙権ガイドブック

今年の7月に参議院選挙にて18歳以上に選挙権が与えられ、なおかつ実際に18歳・19歳も投票が行われた。その選挙権の引き下げにはどのような意味を持つのか、そして18歳・19歳が選挙権を持つにあたり頭に入れておく、考える必要のあるものは一体何かを取り上げたのが本書である。 第1章「政治にひそむ3つの落とし穴」 政治には色々な世界があるのだが、その政治を考えるに際し、政治の中に潜む「落とし穴」を本章にて […]

憲法って、どこにあるの? みんなの疑問から学ぶ日本国憲法

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼 憲法が施行されたのは1948年5月3日。それから68年以上にわたり1度も改正されることなく、現在も使われている。改正はされていないとは言えど、解釈の変更は何度もなされているが、憲法はどこに、そして何のために存在するのか、7月10日に参院選が行われる前の復習として本書を見ていこう。 第1章「憲法って何?」 元々日本国憲法はGHQの指示によって改正されることとな […]

18歳選挙権で政治はどう変わるか―データから予測する投票行動

今年、参議院通常選挙が行われるが、それに先立って6月19日には改正公職選挙法が施行され、選挙権が18歳以上に引き下げられる。この選挙権の年齢の引き下げは1945年以来70年ぶりの出来事である。 選挙年齢が18歳以上に引き下げられたことにより、有権者が増えるのだが、そもそも18・19歳は選挙に対しどのように向き合ったらよいのか、本書では、18歳以上になった時に、どのような投票行動をしたら良いのか、そ […]

戦争体験は無力なのか ある政治記者の遺言

今年で終戦70年という節目を迎える。節目というわけではないのだが、その長い年月の中で語り継がれているのが「戦争体験」である。私の祖母も大東亜戦争により疎開を経験したことから小さい時に戦争のことについて語っていたことを今でもはっきりと覚えている。もちろんその戦争体験は今でも語り継がれているのだが、本当にそれは無力なのかと疑問を投げかける記者がいた。本書は長年政治記者を務め、政治の表・裏の世界を知り尽 […]

メディアのなかのマンガ―新聞一コママンガの世界

「マンガ」というと日本が誇るべきポップカルチャーの一つである。それは間違いないのだが、ほかにも意味がある。例えば本書のように昨今の政治や社会の「風刺」として一コマなり四コマなりマンガにしているものもある。もっとも国民的マンガ・アニメとして知られている「サザエさん」も、元々は朝日新聞の四コマ欄にて連載されていた。もちろん連載当時の政治や社会を揶揄している部分も存在する。 本書はマンガ論の中から、新聞 […]

日本の統治システムと選挙制度の改革

昨年の12月14日に衆議院総選挙が行われ、与党勢力が3分の2の勢力を維持し、安倍政権の勢いがますますつくようになった。アベノミクスもさることながら、会見に向けての意気込みもあるという。 政局についてはここまでにしておいて、本書は衆議院総選挙をきっかけに選挙制度とは一体何なのか、そして現在起こっている選挙問題のあり方について問いただしている。 第1章「議会類型・両院制・選挙制度」 日本の議会は言うま […]

年末恒例ランキング2014 vol.2 「社会科学」本ランキング

年末企画第2弾は「社会科学」本ランキングです。今年は68冊取り上げました。もともと時事的なこと、社会的なことについて関心を持っていたせいか取り上げる量は相変わらずの多さだったと思います。 今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 第5位:修羅場の経営責任―今、明かされる「山一・長銀破綻」の真実 今、明かされる「山一・長銀破綻」の真実 修羅場の経営責任 posted with ヨメレバ 国 […]