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鎖国

この空のずっとずっと向こう

江戸時代における鎖国から開国し、幕府は倒れ、近代の幕開けとなる明治時代に入った頃、文明開化の折りに、100人を超える日本人が「使節団」としてアメリカへと渡っていった。 目的は人それぞれで、欧米の文化、美術、価値観を学び、日本の発展への材料とする者。あるいは単純に海外へ行きたいという者。海外で学び夢を叶えようとする者。人それぞれいる中で、本書は100人超の使節団のうち、5人いた女子留学生の一人を取り […]

ジョン万次郎に学ぶ 日本人の強さ

ジョン万次郎、本名中濱万次郎は幕末における開国に関して欠かすことのできない自分物の一人として挙げられる。しかし第1章でも語られるように万次郎は、元々は漁師の息子だった。その万次郎がなぜ漂流し、アメリカへ渡り、そして開国の役割の一端を担ったのか、そのことについて取り上げている。 第1章「出漁そして漂流」 冒頭にも述べたように万次郎は現在でいう所の高知県で漁師の子として生まれた。当初万次郎は父の漁師の […]

献灯使

本書のタイトルは「けんとうし」と呼ぶ。ただ「けんとうし」というと、どうも「遣唐使」を連想してしまうのだが、本書はあくまでは「献灯使」として扱っている。 本書は表題作の他にも「韋駄天どこまでも」「不死の島」「彼岸」「動物たちのバベル」と言った作品が収録されている短編集である。 中でも注目すべきは表題作の「献灯士」であるが、その「献灯」について辞書で引いてみると、 「社寺・神仏に灯明(とうみょう)を奉 […]

モノを捨てよ世界へ出よう

日本は今、「閉塞感」に覆われている。しかし日本ばかり住んでいては、思っている以上に「閉塞感」を感じることはない。一度海外に出てみると日本のすばらしさと同時に「閉塞感」についてまざまざと感じる事は無いのかもしれない。著者は1年の3分の2は海外で過ごすため、日本に帰ると閉塞感が、帰ってくる度に強まっていることに危機感を覚えたのだという。 本書は自らの経験を通じて、海外に渡ることによって視野を広めること […]

日本の難民受け入れ過去・現在・未来

日本における難民問題はそれほどメディアでは取り扱われていない。しかし難民は人権問題であるので日本の法務省および外務省は看過できない課題と言えるのではないだろうか。 本書ではその難民問題を日本の現状及び日本に近い北朝鮮および台湾海峡における難民問題についてピックアップしている。 第1章では監修者自身の難民受け入れのための51の提言が乗せられている。共感はできるものの、本当に実現するのであろうかという […]