TAG

陸軍

最後の参謀総長 梅津美治郎

靖国神社には戦争などによりなくなった方(戦死者、殉難者とも呼ばれる)が約246万柱祀られている。その中で14柱はA級戦犯にて東京裁判に掛けられ、絞首刑、あるいは獄死した。そのうちの一人として本書は「無言の将軍」と呼ばれた梅津美治郎を取り上げている。 第一章「「軍人勅諭」の子」 梅津美治郎は1882年1月4日、ちょうど明治天皇が陸海軍軍人に「軍人勅諭」を下賜した日と全く同じである。それ故に本章のタイ […]

東條英機 「独裁者」を演じた男

第二次世界大戦における枢軸国の先頭指導者というと、イタリアではベニート・ムッソリーニ、ドイツではアドルフ・ヒトラーといる。しかし日本ではと言うと、「軍部」と言うだけあり、明確な指導者は年々と変わってきており、明確ではない。しかしたった一人を上げるとなると、本書で紹介する東条英機が挙げられる。本書は東条英機を思想の偏りもなく、様々な日記や史料に基づいてありのままの生涯を紐解いている。 なお元々は東「 […]

陸軍士官学校事件 – 二・二六事件の原点

昭和初期から二・二六事件に至るまでの間の中で陸軍では「皇道派」と「統制派」との対立が起こっており、二・二六事件までの間その対立は激しさを極めていた。その二・二六事件の起こる前の1934年に「陸軍士官学校事件」が起こる兆しを見せた。「兆し」と書いたのは計画こそはあれど、情報漏洩のためメンバーが憲兵に逮捕され、未遂に終わったことにある。しかしながらこれがきっかけとなり、さらに対立が深まり、二・二六事件 […]

皇族と帝国陸海軍

帝国陸海軍(日本軍)にはかつて皇族が在籍しており、中には元帥までなったものもいた。そもそも大日本帝国憲法には天皇は「大元帥」として全軍を統べていた一方で、昭和天皇は天皇になる以前は陸軍に属しており、少佐までなったのだという。 本書は天皇をはじめとした皇族はなぜ帝国陸海軍に入ったのか、誰がいたのか、そして明治~昭和までいくつかあった戦争に対し、いかにして関わっていったのかを考察した一冊である。 第一 […]