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障害者

障害者から「共民社会」のイマジン

障害者に対する偏見は、年々なくなってはきているものの、未だに存在している現実がある。またその差別的な意識からか、2016年に起こった「相模原障害者施設殺傷事件」をはじめとした痛ましい事件も、今もなお起こっている現実もある。 本書の著者はかつて先述の事件について問題提起を行った一冊を取り上げたのだが、本書は「共民社会」といった障害者と健常者双方が共生する社会になっていくためにはどうしたよいかを提起し […]

障害者とともに働く

よく「ダイバーシティ」と言う言葉を耳にしたり、目にしたりする。何かというと、 1.多様性。 2.多様な人材を活用すること。「大辞林 第四版」より とある。本書は特に2.を意味しており、多様な境遇があっても人を採用し、「ともに働く」事を見出すための動きを見せている。もっとも「働く」こと自体は、多様性な世の中であっても共通しており、なおかつ希望を持たせる事もまた必要である。本書は特に障害者とともに働く […]

わたしが障害者じゃなくなる日 ~難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた

「障害者」と言っても「身体」「知的」「精神」などの種類があり、その中でもどの部分に障害があるのか、そしてその度合いといったものもある。五体満足に動かすことができないこともあるなど、何かしらかのハンディがある、そのことを「障害者」と言える。 本書の著者は「脊髄性筋肉萎縮症(SMA)」を煩い、人工呼吸器と車椅子での生活を余儀なくされている「重度障害者」である一方で、障害者の自立支援を行っている。 1章 […]

私たちのしごと――障害者雇用の現場から

日本では昭和35年に「障害者雇用促進法(障害者の雇用の促進等に関する法律)」が制定し、障害者に関する雇用が積極的に行われるようになったのだが、当時の法律は「身体障害者」が中心であったのだが、後に知覚・精神と様々な障害へと範囲を広げられるようになり、今年に至っては法定雇用率の算定基礎など大きく改正されることとなった。もちろん企業も障害者雇用に対して積極的に行われているのだが、そもそも土のように進んで […]

曲がり木たち

人間は木と同じようにそれぞれの「成長」がある。その成長は真っ直ぐとした成長もあれば、様々な曲がり角にあるような成長の姿を見せることがある。 本書のタイトルにおける「曲がり木」と呼ばれるのは、人間で言う所では何らかのハンディ(障害)を抱え、成長していくという日常小説である。 私自身も中学時代にハンディを抱えている方々と交流があったのだが、その交流を通じてそれがあったとしても普通の人間のように生活し、 […]

究極の愛について語るときに僕たちの語ること

青月社 功刀様より献本御礼。 愛のカタチは人それぞれと言われているが、自分自身の考えが外れてしまうと、「それは愛じゃない」とか「非常識だ」と言って耳をふさいでしまう。しかし愛する人たちが表現するのであれば、どんなカタチであれ「愛」になる。それにとやかく言われる筋合いはない。 本書は様々な「愛のカタチ」について「究極の愛」と題して新宿ゴールデン街のマスターが追った一冊である。 1.「最強のふたり? […]

ピア・ボランティア世界へ―ピア(仲間)としての障害者の国際協力

「ピア」は直訳すれば「仲間」 障害者同士の仲間やそこから派生するカウンセリングやワーキング、そしてボランティアがある。既存のボランティアやカウンセリングといった単方向なものではなく、むしろ双方向でお互いの心などをケアすることを指している。 おそらくこれからのカウンセリングやボランティアを投影する「ピア・ボランティア」。本書はマレーシアで行われた実践と挑戦を綴るとともに、これからのボランティアとカウ […]