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難民

国家と移民 外国人労働者と日本の未来

言うまでも無いが日本は「島国」であり、江戸時代の末期までは鎖国を行っており、一部の国を除いて国交関係を絶っていた。そのため外国人の受け入れに対しても忌避する人もおり、幕末の開国になってようやくその動きを見せた。しかしながら生麦事件・鎌倉事件をはじめ外国人襲撃・殺傷事件が起こった。 やがて時は過ぎ、いくつもの戦争を経て、観光目的で外国人が日本にやってくることはごく普通の光景となり、さらには仕事や学業 […]

国際人権入門――現場から考える

「人権」と言う言葉を色々な所でよく聞く。「人権」とは、 人間が人間として生まれながらに持っている権利。実定法上の権利のように恣意的に剝奪または制限されない。基本的人権。「広辞苑 第七版」より とある。特に日本国憲法では辞書でも書いてある「基本的人権の尊重」が第11条に明記している。しかしながら現在「人権」はどうなっているのか、国内外における人権についての現状とこれからについて取り上げたのが本書であ […]

となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS

つくづく日本は「難民鎖国」と呼ばれている。一昨年に「難民鎖国ニッポンのゆくえ」でも取り上げたのだが、難民申請は多数いる。しかし実際に受け入れられたのは5%にも満たないと書いたのだが、2018年の法務省による統計では難民申請は10,493人に対し、難民認定、あるいは庇護を受けた人はわずか104人と文字通り1%だけで、タイトルにあるように99%は認められていない。 本書の著者は外国人支援団体の主宰で、 […]

難民鎖国ニッポンのゆくえ

数年前に、世界中で中東をはじめとした難民が西洋諸国に流れ込むというような出来事があった。それが世界的に報道され、とりわけヨーロッパ諸国では対応が二分するようなことがあり、イギリスのEU脱退の要因の一つにもなった。 では日本では難民の受け入れは行っているのかと言うと、行っていると言えば層であるのだが、実際には難民認定を受けている人はほとんどいないに等しいという。その日本における難民事情はどのようなも […]

サイクス=ピコ協定 百年の呪縛

「サイクス・ピコ協定」は1916年5月16日にイギリス、フランス、ロシアの間で結ばれたオスマン帝国領の分割を約した秘密協定である。昨年締結されて100年を迎えたのだが、その協定は民族差別や難民などの現在も残っている問題として横たわっている。本書は協定を「呪縛」と見立てているのだが、そもそもなぜ「呪縛」なのかも併せて取り上げている。 第1章「サイクス・ピコ協定とは何だったのか」 サイクス・ピコ協定は […]

ルポ 難民追跡――バルカンルートを行く

一昨年から国際問題の一つとして挙げられるのが、「難民」である。その難民は中諸国をはじめ、不安定情勢となった国々の民が希望をもってヨーロッパに渡る。しかしヨーロッパの中では受け入れ・拒否両論が交差しており、なおかつせめぎあいが起こっている。もっともイギリスのEU離脱の大きな要因としてある。その要因がなぜ発生し、様々な国が難民に対してどのように扱ったのか、そのことを取り上げているのが本書である。 第一 […]

買物難民―もうひとつの高齢者問題

日本は「高齢化社会」と呼ばれるほど長寿大国であり、高齢者の比率も高くなっている現状がある。中でも地域格差の問題もあれば福祉や年金など生活に関する問題も秘めている。 その中でもあまり知られていないのが、本書で紹介する「買物難民」である。これは地域格差、さらには高齢化社会とリンクして語られるもので、近年スーパーやショッピングモールが郊外にでき、客足もそっちに流れて行ってしまったことから高齢者など、交通 […]

世界最悪の紛争「コンゴ」

コンゴ民主共和国(以下:コンゴ)では、2007年8月にウガンダ側の「ヘリテージ・オイル社」とコンゴ側とで、石油を巡り、交戦状態にあった。事実上のウガンダとコンゴの「戦争」と呼ばれるような状態であった。この紛争は現在も続いており、毎年4万5千人ほど命を押しているのだという。ただ、一つの光明が見えたのは今年の2月、国際連合による「安定化協定」がコンゴやルワンダを中心に調印されたことにある。しかしそこに […]

核の難民―ビキニ水爆実験 「除染」後の現実

先々月から北朝鮮のミサイル発射に関するニュースが毎日のように流れた。発射されるだろうという報道もあったが、いっこうに発射されない状態にあったことを覚えている。この1ヵ月後の5月半ばに発射された。 ミサイルに関連すると北朝鮮には核爆弾も保有しており、その関係で核戦争になる危険性も捨てきれない。 本書はその「核爆弾」に関する一冊であるが、1954年に起こったビキニ環礁における水爆実験の傷跡を取り上げ、 […]

大学生のための「学ぶ」技術

大学を卒業してまもなく5年を迎えるが、今年母校ではいろいろなことが起こっているのだという。母校であるだけにそのことを思わずにいられない。 それはさておき、自分自身大学4年間は勉強もさることながら、サークル・アルバイトなど色々とやったので充実した4年間であった。しかし大学の成績はというと、決して良くなく、むしろ留年の危険性の方が高く、ストレートで卒業できたのも「奇跡」といえるものだった。 本書は「就 […]