オッペケペー節と明治
時代において様々な「流行」が存在するが、本書で紹介するのは「オッペケペー節」と呼ばれるものである。今となっては奇天烈な印象を持たれるが、実はつくられたのが1889年(明治22年)であり、そこから上方落語の舞台から東京へと広がり、やがて全国に広まった歌である。またわずかにではあるものの、音源・動画も残っているほどである。 なぜ「オッペケペー節」が生まれ、関西を起点に流行していったのか、そしてそれにま […]
時代において様々な「流行」が存在するが、本書で紹介するのは「オッペケペー節」と呼ばれるものである。今となっては奇天烈な印象を持たれるが、実はつくられたのが1889年(明治22年)であり、そこから上方落語の舞台から東京へと広がり、やがて全国に広まった歌である。またわずかにではあるものの、音源・動画も残っているほどである。 なぜ「オッペケペー節」が生まれ、関西を起点に流行していったのか、そしてそれにま […]
衝撃的なタイトルであるのだが、そもそもジョークにはそれぞれの国の背景があり、国によってジョークの作り方も異なってくると言う。ジョークから世界を見てみるとこのようになると言うことを一冊にまとめたのが本書と言っても過言ではないという。 第1章「中国」 中国はもはや「大国」の一つとして挙げられるほどだが、そもそも大国となったことばかりでなく、共産党の独裁体制、さらには情報統制、現国家主席である習近平に対 […]
元々ラップ自体は第二次世界大戦から少したった1960~70年代にアメリカにて生まれたものだが、日本でも盛んに歌われており、もはやJ-POPでもあたりまえのように存在する。元々はストリート文化の一つとして扱われ、政治や社会の風刺や批判として、あるいは他のアーティストに対する批判として扱われることがあるのだが、そもそもラップはどのような歴史を辿ってきたのか、そてい日本ではどのようにラップが栄えてきたの […]
「マンガ」というと日本が誇るべきポップカルチャーの一つである。それは間違いないのだが、ほかにも意味がある。例えば本書のように昨今の政治や社会の「風刺」として一コマなり四コマなりマンガにしているものもある。もっとも国民的マンガ・アニメとして知られている「サザエさん」も、元々は朝日新聞の四コマ欄にて連載されていた。もちろん連載当時の政治や社会を揶揄している部分も存在する。 本書はマンガ論の中から、新聞 […]
昨日と同じく短編集を取り上げるが、本書は東日本大震災の悲しみを実在では無く、むしろ風刺を込めた物語として作られた作品である。もっとも印象づけられているのが 最初の所である「うらん亭」というもの。これは福島第一原発事故のことを描いている。他にも「波」は三陸などを襲った大津波のことを表し、「無く男」は放射能汚染や風評被害にまつわることをあぶり出し、「チェーホフの学校」は、今から28年前に起こった「チェ […]
イギリスは「紳士の国」と呼ばれているのだが、以外にも「パロディ」や「ジョーク」「ユーモア」にまみれた「笑いの国」だという。紳士的でありながら「ドライ」なイメージを持つ方も少なくないのだが、本書のように出てくる「ウィット感」は信じがたい、というほかない。しかしそれが「大英帝国」とよばれるイギリスの真実である。 本書は「笑い」にフォーカスを当てた「イギリス」の文化について迫っている。 第1章「笑いの王 […]
前書「ヘッテルとフエーテル」は「痛快」かつ「爆笑」の一冊であり、かつ「黒さ」もあったのだが、本書はその前書を遥かに凌駕するほどの「黒さ」を垣間見てしまった。お金のことが中心であるが、不動産や書籍などにも言及している。本書は全部で9+1のストーリーあるが、当ブログではとりわけおもしろかった4つをピックアップして紹介する。 Story1「ゴーグルをかけた猫」 某サイトのことを言っており、そのことからの […]