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風景

東京田園モダン

元々著者は社会や経済についての本を取り上げることが多かったのだが、地理的な本を上梓するのは珍しい。本書は何かというと東京案内の一冊であるのだが、少し異なる点としては昭和や大正時代における名残を探すというものである。 第1章「北区 イギリス田園都市の発想は飛鳥山からだった!?」 京浜東北線、もしくは東京メトロ南北線の王子駅から歩いて5分の所に「飛鳥山公園」がある。桜の名所で知られているのだが、八代将 […]

いんでないかい!!北海道

「いんでないかい」は北海道弁で「良いんじゃないか?」と呼ばれ、ある意味でこれくらいやったら大丈夫というような意味である。よく言えばおおらか、悪く言えば大雑把なような印象を持ってしまう。もっとも食品偽装事件もそういった言葉あるのではという指摘を持ってしまう。 もっとも北海道には自然・言葉など様々な角度から楽しむことができる。そもそも北海道はどのように楽しんだよいのか、そのことを取り上げている。 第一 […]

窓から見える最初のもの

窓には様々な風景を映し出すことができる。その風景には何が映っているのかによって印象が変わってくる。 本書はとある心療内科に通う人びとのことを描いているのだが、その中には短大生・大学生の2人をはじめ、様々な人物がいるのだが、そんお周囲の人物を巡り、ある行方不明事件が起こる。行方不明となった人物とは何か、事件とは何か、その事件の引き金となった動機とは何か、トリックは何かなどを物静かな物語の中でうごめい […]

町の忘れもの

「町」には様々な風景を持っており、その風景は時代とともに変化をする。もちろん印象的な町並みも変化とともに、風化してしまい、ないがしろにされていってしまう。本書はその忘れ去られようとしている町並みについて本という媒体を使って残している。 第1章「失われたものたち」 一昔前、ごく当たり前に存在した「貸本屋」や「おみくじ機」「リヤカー」と言ったものがある。その一昔前の姿の写真と、それが失われた「今」の写 […]

絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア

今年の4月1日より消費税が5%から8%に増税され、16年ぶりの消費税増税となる。それと同時に郵便料金も20年ぶりに値上げするなど、値上げラッシュが枚挙に暇が無い。ハガキや切手などが値上がりするのは個人的にも、仕事の関係上嫌な気分になってしまうのだが、景気を上昇させるため、あるいは福祉を充実するためには多少の犠牲も致し方がない部分もある。 さて、本書の話に移るのだが、ハガキの料金が値上げしたことと何 […]

怪異の風景学―妖怪文化の民俗地理

梅雨が明けるといよいよ夏本番である。うだる様な灼熱地獄が来るのかというと嫌になる今日この頃であるが、そんな暑さを吹き飛ばすものとして代表されるのが怖い話と言った怪談である。怪談と言うと稲川淳二や小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)というのが思い浮かべると思うが、アニメや漫画、映画やドラマを問わず、怪談話というのは枚挙に暇がない。 また怪談に関する民俗学もいくつか出されており、怪談と最近の日本文化という […]