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そのひと皿にめぐりあうとき

「食」の状況は今と昔とで劇的に変化している。大東亜戦争後は敗戦の傷跡からの復興もあれば、戦争中から食糧難が続いており、食べたくても食べることができなかった時代。それ故か、その時代に生き抜いた方々からは「食べものを粗末にするな」という声をよく聞く。しかし時代は変わり、「飽食」と呼ばれる時代になった。しかもここ最近では「食品ロス」という言葉まで出てきている。 その時代にいる2人が交錯することにより、こ […]

お願いおむらいす

食事は人を幸せにする。もっともお腹も充足するため、心も充足する。その充足をするだけでなく、料理によっては壁にぶち当たってしまう、心を乱される、やきもきするといった感情を癒やす役割も持っている。 本書は「食」によって打ちひしがれたところから脱した時に食を通して葛藤やピンチから脱した方々を取り上げた中編集5編取り上げている。どちらかというとハートフルと言われる部類に入るため、当然心温まるのだが、本書に […]

「食べること」の進化史 培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタ

食は人間以前にも動物でも草・肉など種類によって食べられてきたのだが、その「食」の在り方は人間と同じように進化してきたと言える。それは人間の生物的な進化はもちろんのこと、文明的、あるいは産業的、技術的など分野を超えている。その「食」は未来どのような進化を遂げているのか、サブタイトルにあるような進化も含めて取り上げているのが本書である。 第1章「「未来の料理」はどうなるか―料理の進化論―」 もっとも「 […]

「食」から考える発想のヒント やる気を引き出しチーム力を高める

「医食同源」という言葉がある。調べてみると、 「病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ」(「広辞苑 第七版」より) という。もっとも食は人間生活を送っていく中でも最も根源的な要素の一つであり、その要素でもって、生きながらえることができる。しかしながら食事の方法によって医療を受けるよりも健康的になることができ、逆に健康を害することさえもある。もっと言う […]

食べ物がからだを変える! 人生を変える!!

「医食同源」という四字熟語が存在する。それは 「病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ」(「広辞苑 第七版」より) という。もっとも食に気をつかうことによって、難病を治したという話をテレビや本などで見聞きしたことがある。本書もその一つであるのだが、先人たちから学んだ「食」の知識やノウハウを伝えているのが本書と言える。 第1章「米・味噌・醤油・梅干しか […]

食に添う 人に添う

人間として生きる要素として「衣食住」がある。その中でも「食」は生きて行くにあたり必要なことであるのだが、何でもかんでも良いというわけでは無い。そもそも「食」を知らずに何でも食べてしまうことによって食べもの・食べ方によっては病を冒すようなこともあれば、逆に健康的になるような事もある。 本書は未熟児の子どもを授かった著者が「食」に寄り添い、そしてその食を生産する方々との出会いの記録を綴っている。 第一 […]

肉骨茶

家族は旅をしていたのだが、その旅の最中に家族と抜け出し、友人の別荘に身を隠すことになった。しかしその身を隠した先で「食」の地獄に身を投げることになった。その食を逃れるための旅と逃走に対して、結局のところ「食」の尊さと言うよりも、そのものの「怖さ」と言うものを思い知らされた一冊と言える。 中編ではあるものの読みやすさもあるのだが、その「生きる」ことにおける「食」を考えさせられ、なおかつ食に対するあり […]

駅弁と歴史を楽しむ旅 ベスト100食、美味しい史跡めぐり

そろそろ年末なので電車や飛行機などの予約を進めているところだが、その中で最も楽しみにしていることといえば「駅弁」「空弁」である。後者はあまり食べないのだが、前者は毎年楽しみにしているだけに早くもどれを食べようか迷っている始末である。最も私は北海道出身なだけに北海道の駅弁を食べることが多くある。特に好きなのが海鮮ものかジンギスカンである。しかし駅弁はコンビニをはじめとした弁当に比べて高価なのだが、新 […]

誰かが足りない

本書の表紙を見るとテーブルと椅子が4つある。これは何を意味しているのかとふと疑問に思ったのだが、本書の目次を開くとおのずと「レストラン」であることがわかる。そう、本書は予約を取ることですら難しい小さなレストランを舞台にした「6つ」の物語である。「6つ」は簡単に言うと6組のお客様が、それぞれのドラマを持ってきて、紡いでいる。 6つの物語でもそれぞれお客様が異なる。老夫婦もいれば、青年だけもおり、若い […]

食と農でつなぐ――福島から

福島といったら5年前に起こった原発事故を機に、帰宅困難区域が続いているところがある。そのことから住まいだった福島から離れざるを得ないようなときもあった。しかし福島に戻った後でも絶望や迷走に覆われる日々が続いた。しかしその希望となる「食」や「農」をつなぐきっかけになるのが本書である。 第一章「手探りの三年間」 福島第一原発事故をきっかけに福島は一変した。農業にしても漁業にしても生産できていても、売る […]