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PHPサイエンス・ワールド新書

地理と気候の日本地図

日本には「モンスーン」と呼ばれる気候の影響から春夏秋冬という季節がはっきりとある。しかしその春夏秋冬のあり方も地方によって異なる。そのことなるような気候の変化はどのようなものがあるのか、本書はそのことについて取り上げている。 第一章「変化に富む日本の気候」 日本の気候ははっきりとした変化だけでも「春夏秋冬」の4つが挙げられるのだが、その4つ挙げられる四季の他にも地域によって異なるような気候が存在す […]

群れは意識をもつ

私自身群れることはあまり好きではない。それは個性を失うというのもあるが、それ以上に感情や考え方、個々のある価値が蹂躙され、人間ではなく、「組織」という名の中の一種の人形・ロボットと化してしまう危険性があるためである。 私事の話はさておき、人間に限らず、動物によっても「群れる」ことによって活動する種類も少なくない。しかしなぜ「動物」は群れるのか、そしてその「群れ」の中には本書のタイトルにあるように「 […]

不可能を可能にする視力再生の科学

私自身、パソコンを使ったり、年齢を重ねたりしたせいか、視力が思うように上がらなくなってきている。最近は視力検査こそ受けたことはないのだが、視力に関してぼやけて見えたり、目がかすんだりするようなことが度々ある。視力は悪くないものの「PCレンズ」を使って仕事をすることが多くなっている。 そこで本書である。本書は視力をいかにして再生を行っていくべきかを取り上げている一冊である。 第一章「老眼鏡がいらなく […]

知らないと怖い血管の話

人間の体内循環を担う重要な存在が「血管」にはある。その血管が何らかの異常をきたしてしまうと、高血圧をはじめとした生活習慣病にかかる引き金を患ってしまい、一生背負う病気になってしまう。そう考えてしまうと扱いを誤ってしまうと「怖い」と言えるのだが、その「怖い」といえる根本の要因とは何か、本書はそのことを専門家の立場から分析を行っている。 第1章「「え、まさか」の血管の事故はなぜ起きる」 「血管の事故」 […]

時間はなぜ取り戻せないのか

人は誰しも「過去に戻りたい」「時間を戻したい」という状況が何度かある。しかし実際は過ぎ去った時間を戻すことはできない。しかしなぜ「時間」を戻すことができないのか、それを科学的な見地から考察を行った事はなく、むしろ「哲学」の見地から取り上げたことは何度もあった(当ブログでも「時計の時間、心の時間」という本を書評したことがある)。 そこで本書である、本書は物理学の分野から時間の起源はどこにあるのか、そ […]

ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学

まだまだ雨で寒い日々が続くが桜も咲き、所によっては散り始めており、本格的に春と言えるシーズンである。桜が完全に散ってからはいよいよ暑さも本格化し、私の嫌いな虫も出てくる頃である。さて、虫除け対策はどうしようか考え物である。 それはさておき、虫が出てくるシーズンだからでこそ、虫にまつわる本をちょっと取り上げたいと思う。その一つとして「ダンゴムシ」である。ダンゴムシはワラジムシ科の生物であり、身を守る […]

「金縛り」の謎を解く 夢魔・幽体離脱・宇宙人による誘拐

私自身そういった体験を一度もしたことがないのだが、なかには「金縛り」の体験をした方もいると言う。「金縛り」とは簡単に言うと、 「動くことができないようにきびしく縛りつけること。恐怖などで体が動かなくなることにもいう」(「広辞苑 第六版」より) という。動くことができないのは辞書の意味では夢に限らず、様々な状況で動けないことを表しているのだが、本書も含めて「夢」など寝ている状況に通じている。本書は心 […]

不可能を可能にする視力再生の科学

私自身、今はそれほど近視など、視力に対して難はないのだが、高校の時に「仮性近視」と呼ばれる症状にかかり、左目が低下してしまった。これについては何とか直り、今となっては正常である。 その一方で私の周囲には、近視に悩み、眼鏡を余儀なくされるひとも少なくない。中には老眼に悩む人もいる。老化によるものもあるのだが、昨今のようにパソコンなどの普及により、視力そのものが低下しやすい環境にあると言える。 本書は […]

笑う科学 イグ・ノーベル賞

「ノーベル賞」は化学・物理学・文学など様々な分野で顕著な功績を残し、後世に対して影響を与える賞だが、そのパロディに「イグ・ノーベル賞」が挙げられる。 「イグ・ノーベル賞」は新しい研究で世界的に貢献するといった高名なものではなく、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれ、皮肉を与える研究」ことが受賞の基準である。そもそも「イグ・ノーベル賞」の「イグ(ig)」は「否定」という意味を表しているだけに「ノーベ […]

動物たちの反乱

今となっては鳴りを潜めているが、高度経済成長から失われた10年あたりくらいまでは郊外の「再開発事業」により、森や山といった自然が切り崩され、自然破壊・生態構造の崩壊が起こった。特にシカの食害やクマの出没などが地域ニュースなどに取り上げられ話題となるほどである。 かつては人と動物はともに共存をしており、「ギブ&テイク」の関係で成り立っていたのだが、その関係がいかにして崩れ、「敵対関係」と見ら […]