女たちの会津戦争

会津戦争といえば会津藩の「白虎隊」の物語が非常に有名である。年端もいかない少年たち(それでも15歳を過ぎたので立派な成人とされていた)が戊辰戦争に巻き込まれその会津の地で新政府軍との壮絶な死闘の末、全員が自決を遂げた……と言いたいところだが正確には20名が自刃し19名が死亡している。もっと言えば8割以上は自決もしていないことも明らかになった。

さて本書ではその会津戦争の中で女たちはどのようであったのかというのが書かれている。率直に言うとドラマで見た「白虎隊」と引けを取らないほど壮絶であった。事実新政府軍(官軍)たちにいけどりするよりも女性たちは自決していた。さらに城へ籠城しても、家事を行いながら戦い続けたというとことも非常に印象に残った。

「白虎隊」以上に壮絶な物語がここにあったといってもいい、非常に面白い1冊であった。