江戸の躾と子育て

江戸時代においてどのように子育てを行ったのかという一冊である。本書にも書かれているが、江戸時代には子育ての本が多く出版された。生まれた子供へのしつけも熱心であったが、江戸の人々は「子は宝」といわれ、親だけではなく地域ぐるみで育てていたという。

これを考えると今の日本の世間では地域ぐるみで子を育てるという風潮は少なくなっているように思える。さらに江戸時代の子供は遊びの天才といわれ、この時にはベーゴマや羽つきなど多くの遊びができたという。これも現在の日本に対して学ぶべき文言かもしれない。

江戸時代ということなので難しい言い回しや表現が用いられるかと思いきや、割と読みやすく江戸時代の生活の一部がいともたやすくわかる1冊であった。