レバレッジ時間術

本書は「レバレッジ・リーディング」の続編で、レバレッジの時間術を伝授する1冊である。そもそも「レバレッジ」というのは一体何なのかというと、物理的に「てこの原理」と言われ、てこを使えば少ない力で大きなものを動かすことができる原理のことである。要するに少ない力で大きなものを得るということであり、副題となっている「ノーリスク(ローリスクというべきか)・ハイリターン」がまさにそれと言える。

簡単に言えば効率的にやるコツをつかんで1時間かかった仕事を5分に減らして提示で帰り、「自分の時間」を満喫しようというのが本書の狙いである。

時間は1日で24時間しかない。逆に言えば24時間もあると言える。その中で仕事のウェイトをどこまで狭めていき、自分を伸ばす・そして満喫する「自分の時間」を抽出できるかはあなた次第と言える。著者は都心に在住でそのメリットについて語っているが、私は郊外に住んでおり当然乗り換えないといけないがそれはそれでメリットがあると言いたい。私は小・中・高・大と通勤バス・列車には縁がない生活を送っていた。当然学校から10数分のところにあるのでそれほど億劫ではなかった。

しかし、それをやるからでこそ「甘え」が生まれてしまい学業もおろそかになってしまった苦い思い出が今も残っている。「通勤電車」については就職活動中に初めて体験したがその中で新聞を読んだり本を読んだり自分で勉強する機会ができ非常に有意義であった。私は著者とは逆に通勤列車のよさを勧めたいと思っている。確かに通勤時間もかかるし体力的には負担も強いられる面もあるが、自分が勉強できる、そして自分を高める空間としてはこれ以上ないと私自身の経験上そう言いたい。