朝鮮半島「核」外交

2006年に北朝鮮は核実験に成功した。最近では書く無力化に向けて日米などの国々は努力しているものの、いまだに実っていない。実際金正日は手放すように思えない。金正日は核をちらつかせながら、かつ核無力を誓約を偽装しながら米国に向かってテロ支援国家解除を行おうとしている。それだけ資金集めに必死なのだろう。それを考えると本書の裏付けというのが面白いように当たっているように思えてならない。北朝鮮事情に詳しい関西大学教授の李英和氏は本書をどのように分析するのかも興味深い。

さて本書を読むに北朝鮮は破綻の序章に差し掛かっていると見た。それにおとといのニュースでライス国務長官が北朝鮮のテロ支援国家解除を見送ったと考えると、北朝鮮の財政破綻は秒読みと言っていいかもしれない。ただし、「ほかの国々のように考えたら」の話である。というのは北朝鮮は個人独裁国家であり、金正日はどんな状況でも非常に高度な政治力と交渉力を変え備えているから厄介な存在である。

つまり武器をちらつかせながら、もしくは金正日が直接中国に出向いて資金を調達してくることさえ考えられる。そうすることにより、北朝鮮は武器をつくれないにしても財政破綻寸前の状態を維持したまま長々と政権を維持しているのではないかと推測する。しかも外交手段も非常に巧みである。2000年に行われた南北首脳会談は巧みな手段により金大中を金正日の傀儡にさせたように思えてならない。

そういうことにより北朝鮮は維持し続けている。では日本はどのような外交を行えばいいかというと、武器でドンパチやるのは当然憲法違反になる。外交と考えるが、福田政権ではまず無理であろう。金正日の傀儡になるのが目に見えている。安倍前首相であれば別かもしれない。ただしお人よしの性格が抜ければの話だが。そう考えると日本はもっと毅然と外交のできるリーダーがいないとだめだということが明らかになってくる。かの重光葵のような外務大臣がいればもっと日本は胸を張れるのに。