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2008年8月

東京裁判

本日は終戦記念日である。なので大東亜戦争および、それに関連することを今ここで見直したい。 パール判事等東京裁判に関する文献を多く読んできた。ちなみにこの「東京裁判」というのは略称で、正式には「極東国際軍事裁判」という。本書はそれの集大成と言うにふさわしい1冊である。新書ながらページ数も約400ページもあり、いかに膨大な情報からありのままの「東京裁判」を描いている1冊である。それぞれ見ていく。 第1 […]

東京裁判の亡霊を撃て

大東亜戦争を侵略戦争であるということを言う人が多い。むしろ学校の教科書でも「あれは侵略戦争だった」というくだりはほぼ常套手段のように思える。 はたしてそうであろうか。大東亜共栄圏にいたフィリピンやインドネシアなどの国々は欧米列強の植民地でありそこで白人たちの迫害に遭っていた。武力抵抗を行っても列強たちは強力な武力を誇っているため簡単に鎮圧されてしまう。しかし大東亜戦争のときに白人たちと真っ向から戦 […]

中国が「反日」を捨てる日

2005年の春に中国で大規模な反日運動がおこった。しかもその中国では現在オリンピックが行われている。福田外交で中国との関係が明るいように見えるが、実際福田首相は媚中であるのであんまりいい印象がない。むしろ隣国はわかりあえないことを知らないのではなかろうか。 例えばフランスとイギリスは関係が嫌悪であり、事あるごとに罵倒合戦になるという。胡錦濤体制になって1期目に反日関係のことがたくさんあった。これに […]

電車の中で化粧する女たち

なぜ女性は化粧をするのか、それは自己表現であり趣味の範疇にあると著者は主張している。それを考えると現在の「オタク」の概念をとらえながら見てみると通底している部分は捨てきれない。自己表現を極限にまで求めている、だからでこそ電車の中でも化粧をすることに余念がないという。 著者はそういった電車の中で化粧する女性のことを「コスメフリーク」と言っている。そうなると本書は単純に電車の中で化粧する女たちがいいの […]

カウンターから日本が見える

本書で言うには料理屋(レストランや料亭など)でカウンター席を設けているのは日本くらいであるという。確かにそうかもしれない。私は外国とは言ってもカナダくらいしかいったことはないのだが、カウンター席になっている料理屋は1つもなかったように思える。 家庭でもキッチンとダイニングは離れており、日本のように「ダイニングキッチン」と言うのはない(そもそも「ダイニングキッチン」自体和製英語である)。カウンターは […]

小林多喜二名作集「近代日本の貧困」

いま「蟹工船」が大ブームとなっている。 「蟹工船」と言えば小林多喜二の代表的作品であるが、昨年には漫画化しさらに読書エッセーコンテストを通してブームとなったのかもしれない。それだけではなく、現在のワーキングプアの状況と小林多喜二の作品と通底するところはあったのかもしれない。しかしこれだけは言っておきたい。 確かに小林氏の書かれた時代というのはまさに世界恐慌であった。もっとその前を言ったら第一次世界 […]

悪魔という救い

悪魔と言うのは本当にいるのかと言うと試験としては形としては存在しないと思う。ではどこに存在するのかと言うと人々の心の中にあるのではないかと私は思う。 カトリックの世界では「悪魔祓い」という儀式が存在する。しかも戦後、科学が飛躍的に進化しているのにもかかわらず、この「悪魔祓い」が復活し急速に広まっているという。ではなぜこの「悪魔祓い」が広まったのか。そもそも「悪魔祓い」とは何なのかというのを何も知ら […]

本と映画と「70年」を語ろう

1970年といえば学生運動や三島由紀夫事件、連合赤軍によるテロ(際立っているのは「あさま山荘事件)など政治的、右翼・左翼という観点からしても激動の時代であった。 その中で本や映画はどの様だったのか、本書では「合わせ鏡」を持つといわれているがまさにその通りかもしれない、かたや産経新聞に入社し、やがて首になり右翼活動に尽力し、かたや朝日新聞に入社し首になり文学・映画評論家として名を馳せた両氏の対談本で […]

愛国者は信用できるか

右翼団体「一水会」の顧問であり、右翼の大家ともいわれている鈴木邦男氏。その方が「愛国社は信用できるか」というものだから驚きである。もっと驚きだったのは本書の帯紙に書いてある「三島由紀夫は言った「愛国心は嫌いだ」」ということである。 ハッキリ言って開いた口が塞がらないような気持ちになった。三島由紀夫と言えば1970年に三島事件を起こし戦後民主主義と日本国憲法を批判し、独自の天皇観を檄文に記して割腹自 […]

老いはじめた中国

現在中国は高度経済成長も踊り場に差し掛かり経済が交代しだしてきたころである。この中国が追い始めたというのだから国がもう何千年もの歴史を積んできたのだからそろそろ滅びるのかと邪推をしたりもした。 しかし本書では、中国は高齢化しつつあるということを言っている。つまり「一人っ子政策」により人口増加も横ばいとなり、毛沢東政権下での「産めよ・殖やせよ政策」世代が60歳以上に差し掛かろうとしている。つまり前述 […]