日本よ、「歴史力」を磨け―「現代史」の呪縛を解く

1945年日本はポツダム宣言を受諾し敗戦した。そのあとGHQによって東京裁判がかけられ、日本国憲法がつくられ歴史は断絶してしまった。それにより自虐史観というものが萌芽してしまい、従軍慰安婦問題、靖国問題に対して政府は弱腰の対応を迫られている。

さらに日本人の間でも自虐史観の教育により、日本という国自体が「悪」なのだということで自分の国を卑下し、さらには日本人ということに誇りを持たなくなった人が増えているとってもいい。

編者であるジャーナリストの櫻井よしこ氏はこういった今の歴史観に対して警鐘を鳴らし、正しい歴史観を持たなければいけないと思い本書を上梓したのだろう。
本書の構成は

第一章「「慰安婦強制連行」の嘘」
第二章「「南京大虐殺」の嘘」
第三章「「日中戦争(「支那事変」とも呼ぶ)」の嘘」
第四章「「第二次世界大戦」の嘘」
第五章「「原爆投下」の嘘」
第六章「「東京裁判」の嘘」
第七章「「朝日新聞」の嘘」
第八章「「冷戦終焉」の嘘」

である。

これは歴史の教科書にて自虐的、かつ肯定的にとらえられているものが多いが、実際は従軍慰安婦は強制はなく、さらに南京大虐殺もない。日中戦争に関しては中国共産党の仕業…。まさにその通りとしか言いようがないくらいであった。少し解説するが日中戦争は中国共産党の仕業と言っているが、実行したのは蒋介石率いる国民党であるが日中戦争を行うように暗に圧力をかけたのは共産党である。

蒋介石はものすごい反日かであるとされているが実はそれには大きな共産党の圧力があったからであり、もともと蒋介石は若い時に日本に留学したことがあるほどの親日・知日派であった(私自身もこれについては最近知ったばかりで驚いている)。

しかし共産党による圧力により本来自分は日本と有効になろうという所をつけ込まされ、さらに面子をつぶされたくないという思いから反日かに転じたのではないだろうかというのが私自身の見解である。後に蒋介石が支配した台湾の民族性の中で「面子を重んじる」ところはそこから来たことも一因に挙げられるのではないだろうか。

とはいえ台湾の人々は蒋介石は憎悪の的になっていることは確かである。二・二八事件や戒厳令下で行われた白色テロによるものが起因とされている。

最後に櫻井氏はある番組にてこう発言されていた。

「フランスのある哲学者は「歴史を学ばない人間は人間ではない」と言っていた。」

歴史はその国の民族の紡がれたアイデンティティである。すなわち日本人なら日本人の、アメリカ人であればアメリカ人としての誇りを学ぶことと同じことである。しかし日本は自虐史観ばかりの歴史の授業で本当に日本人として誇りを持っているのだろうか?むしろそればかり教えられた日本人は日本人を名乗ることを極端に恥ずかしく思うのだろう。ましてや日本人を捨てるのだろう。日本人のことに誇りに思い、日本のために働ける土壌をつくるためにも歴史教育というのはやはり重要であると私は思う。