なぜ日本の政治経済は混迷するのか

日本の経済はアメリカのサブプライムローンの焦げ付き問題のあおりを受けたせいで景気は減速し、日経平均も8,000円台前半まで落ちてしまった。しかし今回の経済減速の原因はアメリカにあるので日本はそういったアメリカの道連れからの脱却を考えることも大切なのかもしれない。

しかし本書でも挙げられているとおり「失われた10年」は日本がこの経済政策を迅速に行っておらずむしろ放置してしまった結果によるものである。特に2000年代に入った時にはそれが如実に表れ、小泉政権の初期にはブッシュ大統領に早急な経済政策を行うようにという圧力を掛けられていた。手は打ったのか打たなかったのかはわからないが、「失われた10年」が去り、ようやく景気が回復したのは2003年後半になってからのことである。ただし景気は伸びても「実感無き好景気」だったことは忘れてはならない。日本が1854年にペリーが浦賀沖にやってきたときに表れ、悪しき伝統となった政府の「事なかれ主義」が招いた結果であろう。

それを起こしてしまった政府の責任は当然思い。ではその責任をどのように報いるとかというと、私は今の景気対策を迅速に手を打ち「日もまた昇る」が如く景気回復を行ってから解散をするのが先決であると思う。それこそ日本政府が起こした贖罪となるだろう。

最後に余談であるが本日の深夜の「朝まで生テレビ!」において当ブログでいくつか書評を取り上げた勝間和代氏が出演される。勝間氏のほかにもそうそうたる顔ぶれであるのでぜひ頑張ってほしい。