理系のための恋愛論 理系脳 v.s. 女子脳

先日の読書会で取り上げた1冊。
本書の帯紙からもすでにノックアウトと言ってもいいかもしれない。何が書かれているかというと

「すべての男子は「理系」である」

真面目で流行に乗るのが下手で、ちょっとオタクであるというのが著者の言う「理系」であるという。これだけでもちょっとわからないので中身を見てみよう。

第1章「男子が女の子をいつまでたっても理解できない理由」
よく「女ってわからない」って言われるが果たしてそうなのかと疑ってしまう自分。しかし本書ではそういったことを前提にして出発することが大事としている。「女ってわからない」という理由の一つは本書でも書かれている(p.35より)。

男→人の悪口言う人、なぜか自信満々で態度が偉そうな人
女→いつも堂々巡りの同じ愚痴をいう人、自分の意見をはっきりと言わない人

これは男・女の「地雷」というものである。「地雷」は簡単にいえばタブーとしていることであり、これをやってしまうと怒らせたり口を利いてもらえなかったりするという恐ろしいものである。
また女性は第一印象にこだわるというのでそれをよくするための方法も書かれていたが…ごく当たり前なことなのでここでは割愛。コラムでは男性の「ストライクゾーン」が狭いわけについて書かれている。もし該当する人があったら読んだ方がいいかもしれない。

第2章「恋愛が苦手な自分を見つめる・変えてみる」
「彼女いない歴=年齢」という人も私の友人の中に入る。私はそこまで長くはないが、恋人を長い間もったことはない。でもわたしは彼女を持つことよりもやりたいことがたくさんあるので不自由はしないが。さてここではなぜ自分が持てないのかというのを見つめる所である。そういった人は自分の容姿のせいにしたり、「最近の女は…」と責任転嫁する。しかし著者に言わせれば私の理由も含めて変なプライドを持っていると断じている。持てる、もしくは彼女を持つ入口の一つとしてそのプライドを捨て行動を起こすことが第一だという。

第3章「サカイ流恋愛アプローチ基礎論」
恋愛アプローチについてここで伝授していると言いたいところだがここでは特徴は判別の仕方について挙げている。ただ見ておいて損はない。女性がどのような行動をしたらこういったことなのか、男性だったらこうかというのがわかる。

第4章「「いい恋愛」を続けるために」
本章の最初のところには「甘える男子と不満いっぱいの女の子たち」と書かれている。これについてちょっと思い当たる節があった。ある番組で、「男はみんなマザコンだ」という発言である。昔は「亭主関白」というようなことが常識としてあったのだが最近では女性の立場が強くなり、むしろ「カカア天下」や「恐妻」、最近では「鬼嫁」という言葉をよく聞く。また女性は非常に直感が鋭く、何をするにしてもお見通しというようなこともある。例えば浮気とかがそうだろう。この章の最後には失恋の立ち直り方まで書かれている。

恋愛というのは難しい…と言いたいところだが、私はそれほど恋愛経験がないのでわからない。だが男性から見れば「女心」、女性から見れば「男心」は分からない。本書はそう言った架け橋の一つとして挙げられる一冊であろう。