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2009年2月

圓楽 芸談 しゃれ噺

2006年春に五代目三遊亭圓楽が笑点を引退、それと同時に落語界からも一線を退いた。私は圓楽の落語はCDでしか聞いたことがないが十八番の「浜野矩随(はまののりゆき)」や「中村仲蔵」であれば聞いたことがある。圓楽の話を一言で言うと芝居噺を聞いたことしかないせいか「迫真」と言うほかない。今度は圓楽の人情噺、とりわけ涙を誘うような噺を聞いてみたい。 それはさておき本書は三遊亭圓楽の生い立ちについてつづられ […]

上に立つ者の心得―『貞観政要』に学ぶ

「論語」や「孟子」なら中国の古典として聞いたことがあるだろう。 では「貞観政要(じょうがんせいよう)」は聞いたことがあるかというと、おそらく知らない人が多いだろう。ではこの「貞観政要」とは一体何なのかというと、簡単にいえば「帝王学」という類に入る。そう考えると「論語」と似ているのかというと、似ていない部分の方が多い。 というのはこの「貞観政要」はどのように統治したらいいのかというのを具体的に書いて […]

不安定社会の中の若者たち―大学生調査から見るこの20年

私は1985年生まれであるので「若者」に分類されるだろう。今言われている「若者」というと「就職氷河期」という名の就職難にさらされ、さらに格差社会にもさらされた「貧困」や「ロストジェネレーション世代」、さらに私たちの世代、通称「カーリング世代」を言っている。 毎度のことながら「最近の若い者は…」という俗流若者論が所々言われる。だが昔の「若者」は一体どうなのか、どのような経緯でこういった「若者」に変わ […]

アイデアパーソン入門

「考具」で有名な加藤昌治氏の一冊。本書はどうやら「考具」の副読本として読まれたほうがいいというが、私自身「考具」を読んだことがないので、いきなり副読本からのアプローチになる。 それはさておき、本書の最初を読むといきなりこのような文言が、 「最初に宣言してしまいましょう。  あなたはすでに「アイデアパーソン」なのです。」(p.3より) 本書はこれを前提にして始まる。とはいえアイデアパーソンと言っても […]

英語教育熱 過熱心理を常識で冷ます

英語教育論争は今も続いており、とりわけ小学校の段階から英語の教育の是非についての論争は激しさを増している。私自身は早い段階からの英語教育は反対である。日本語たる国語教育がままならないままで英語を身につけたら日本語も中途半端、英語も中途半端で結局本末転倒に陥ることが目に見えている。中学・高校において英語を勉強しても十分に話すことができない現状である(とはいえ、中高の英語教育は役に立っている部分はある […]

日本神話とアンパンマン

日本神話を考察するにあたりこれほどユニークなものはなかった。 日本神話と言うと「古事記」や「日本書記」の書物から出てきたものであるが、それを「それいけ! アンパンマン」のアンパンマンワールドと関係があるというのを考察した1冊である。一見馬鹿らしく思えるが、読んでみると驚くほど関連性が見つかる。「新発見」と言うのはまさにこのことだろうか。 「前口上」 「日本神話」を読み解くとなると当然「神話入門」や […]

「アメージング・グレース」物語―ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝

アメージング・グレースという曲は誰でも一度は聞いたことがあるだろう。一応CDもいかに挙げておいて見た。 アメージング・グレースと言うのは歌詞が非常に素朴であるが、前向きになれる気持ちになる歌詞である。実はこのアメージング・グレースのかしは元奴隷商人が書いたものであることはご存じだろうか。本書はこの元奴隷商人の自伝を綴っている。 第1部 名曲「アメージング・グレース」秘話 誰もが一度は聞き、一度は口 […]

2月上~中旬はある意味天国である意味地獄な件について

イベントスケジュールを公開するのは当ブログは初めてなのですが、告知も兼ねて私が参加するイベントスケジュールを紹介しようかと。 まずは7日の土曜日はこれがあります。 ワクワークショップ Vol.01 横田尚哉氏に学ぶ「ワンランク上の自己投資」 10月末の出版記念講演以来、この方の講義を聴くことになりました。今行っている自己投資に「それは何のため?」「それは誰のため?」というファンクショナル・アプロー […]