「書評の部屋」ボツネタ集その2

ボツ理由:批判の仕方があまりにも過激すぎて、さすがにバッシングされるだろうと思ったから。

 

 

本書は日中間の歴史、そして中台間の歴史について書かれている。ここでの華僑はというと本書では中国対隣国との関係について定義している。日中関係はというと尖閣諸島や歴史認識問題をめぐって事あるごとに対立している。しかし現在の日本の首相は親中(それよりも媚中という感じがしてならない)であるので対立自体は顕著に表れていないようだが。第一部では譚氏の長崎、神戸、横浜といった華僑にまつわる三都物語である。事実これについてはあまりいい内容ではなかった。中には本当にそうなのかという疑いさえ出てくるものもあった。もっと言えば日本人が中国人に対しての差別はあったのは事実である。日本人が中国人に対して過酷な労働を強いられたというが、これは事実であろうか、という疑いが出てくる。仮にそうだとしても日本人の労働事情が困窮としており日本人でも過酷な労働を強いられていることも容易に想像できる。そうなるとそういった主張というのは中国が日本に対する偏見の表れだといっても仕方がないと私は思う。虐殺に関して日本人がやったと言って日本を犯人に仕立て上げようとするのだが、逆に中国も1938年の通州事件で約200人もの虐殺を行ったことは知っているのだろうかと問いたいくらいである。

第二部では戦後の日中、及び中台関係について書かれている。戦後日中関係はあまり書かれていなかったのである意味新鮮であった。さて中台関係についてであるが戦後間もないころ中国大陸では共産党と国民党が内戦を起こしていた。ちなみに大東亜戦争後は日本だけではなく中国でも資金がない状態である。普通であればの話だが。しかし大東亜戦争後国民党は台湾を、共産党は満州にあるに旧日本統治下で栄えた資金やインフラなどほぼすべてをぶんどった、共産党がぶんどった金額はわからないが、国民党がぶんどった金額は当時で110億円と考えるとそれに匹敵、あるいはそれ以上に金額に上ったのだろう。それをもとにして数年間内戦がおこった。勝ったのは共産党で以降国民党は台湾にとどまった。ちなみに内戦の間台湾では二・八事件があったことも忘れてはならない。二・八事件は1947年に起こった国民党による大虐殺事件である。台湾国民の反乱によって放棄した国民を大量に虐殺した。その数は延べ2万8000人。ちなみに台湾の知識人は全員殺されている。これは国民党の独裁と内をやりやすくするためという考えが露骨に見える。それから台湾は国連を脱退し現在にいたる。中国はつい先日までオリンピックが行われたが事実経済の減衰が見えてきている。さらにはオリンピック中にはチベット人が140人虐殺したというダライ・ラマ十四世猊下の御報告があった。これからオリンピック中に起こった虐殺など黒い部分が見えてくることを期待する。そのうえでIOCはどのような総評を述べるのか注目である。