もしも本書の帯紙を私が書くとしたらこうだろう。
「注意:本書は絶対に電車の中で読まないでください。
笑い過ぎて周りから変な目で見られても責任は一切の責任は負えません。」
これは絶対に家で読むべき一冊である。そして壁の薄いアパートに住んでいる方はなるべく笑いをこらえながら読むことをお勧めする…というほど抱腹絶倒の1冊である。
ここ最近では新書が毎月100冊に限りなく近いほどにまで発行され続けている。新書の種類は、非常に学術的で普通の人には疲れるようなものから、雑学でわかりやすく活字にあまり触れていない人でも読めるもの、極めつけは2ちゃんねる新書まで出ているのだから新書は非常に奥が深い。細かな傾向については本書でマトリックスにてまとめられているが、本書で「エア新書」と呼ばれるものはどちらかというと知識欲・金銭欲問わずあっさりしている傾向にある。
「エア新書」の著者人は本当にそうそうたる顔ぶれである。
麻生太郎
茂木健一郎
野村克也
石破茂
みのもんた
中尾彬
金正日
アントニオ猪木
など、全部取り上げるとなると羅列しすぎて、著者からお怒りが来るためここで割愛する(とはいっても羅列したのは中でも特に面白かったタイトルのものを取り上げているだけだが)。
発想というのはなかなか面白い。時には役に立つものもあれば、ときにはナンセンスなものまである。本書で取り上げられているものは
「役に立つ:ナンセンス」=「2:8」
という比率であろう(独断と偏見により)。
発想術もさることながら、新書で爆笑できたというものはこれ以外にほとんど見当たらない。
本書を読んでくらい世の中を一度笑い飛ばしてみたらどうか。