歯から始まる怖い病気

歯から始まる怖い病気 (祥伝社新書) 歯から始まる怖い病気 (祥伝社新書)
波多野 尚樹

祥伝社  2006-10
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日常生活において歯磨きは欠かせないものである。では「なぜ歯磨きをやるのか」というと、「虫歯」や「口臭」対策、もしくは「歯周病」や「エチケット」などの理由が上がるだろう。
その歯磨きは方法論は違えど毎日の生活において欠かせないものである。
本書のタイトルである「歯から始まる病気」というのは何なのかと考えるが、見た目ではそれほど大したことではないと邪推するが、甘く見ることができない。本書は世にも恐ろしい歯から始まる病気について解説をしている一冊である。

第一章「歯は脳に直結している」
ガムを継続的にかむと認知症の予防になるといわれている。口腔の運動によって脳の働きが活発化する。そのことにより脳の大化を防止するという役割をもっている。
口や歯の運動というのは脳の活動において欠かせないものであることを考えると本章のタイトルはまさにその通りと言える。
本章では歯と脳働きの関連性のほかに、歯の構造と永久歯の謎、そして「よく噛む」有用性についても主張している。
私自身早食いであるため、「よく噛む」ことについて痛感した。

第二章「虫歯は感染症だ!」
私は虫歯になったことがないのだが、いったん虫歯になるとほぼ断続的に歯科通いとなるそうだ。いったん虫歯になったらそれを削り、銀歯を詰める。今度は違う所が虫歯となり…というような繰り返しなのだろうと考える(あくまで私の推測である)。
では虫歯を放置するとどうなるかというと虫歯菌(ミュータンス菌)が歯を蝕み、そこから体内に入っていき、内臓を蝕む。第三章にある「心筋梗塞」や「脳梗塞」の原因の一つにもなり得るという。

第三章「心筋梗塞、脳梗塞まで引き起こす歯周病」
もうひとつ歯の病気としてあるのが「歯周病」である。TVで歯磨き粉のCMにおいて「歯周病」から守るということをしきりに言っているのが記憶に残っている。
歯周病は虫歯以上に厄介な病気であるという。
歯周病を治療、もしくは予防などで歯に関して気を使わなければいけない。というのは、たとえ歯周病菌を完全に除去したとしても歯周病により痩せた歯茎と歯のあいだの隙間(「歯周ポケット」と言う)からまた歯周病菌が生まれ、増殖を行う。その繰り返しとなるためである。
この歯周病菌を放っておくと心筋梗塞や脳梗塞に発展する可能性があるという。
前章のように虫歯もそうであると考えると、歯の病気というのはあまり重視されていないようだが、極めて恐ろしい病気だということが分かる。

第四章「チタンが変えた歯科治療」
これまでは歯に関する病気の恐ろしさを述べたが、今度は歯の治療法について「インプラント」というのを2章に跨って紹介している。著者がインプラント治療の第一人者と言うだけあって説得力の強さが期待できるところである。
本書ではインプラントの新しい技術として「チタン」を紹介している。
チタンはごく最近出てき始めた金属の一種であり、鋼鉄よりも軽く、それでいて強度も高いことから認知され始めた。
歯のインプラントは失った歯に代わって顎骨に埋め込む人工の歯でボルトを利用して固定する器具のこと言う。
チタンは骨との密着度も高く、さらに強度も抜群のため歯科治療、もといインプラントにおいては今後注目すべきものではないかというのが著者の意見である。

第五章「不可能を可能にする最先端インプラント治療」
インプラント」という言葉を初めて聞く人のためにここで「インプラント」について軽く説明する。
「インプラント」とは歯に限らず体内埋め込まれる器具のことを言い、歯は前章でもいった通りボルトを使用して歯を埋め込むこと、さらには骨も治療のためにボルトを埋め込むこともある。さらには人工内耳を取り付けるのも「インプラント」と言い、豊胸のためにシリコンを入れることも「インプラント」という。「歯」という言葉に決まったわけではなく、様々な医療現場でこの「インプラント」というのは使用されている。
本書は「歯」に関する一冊なのであくまでも「歯」のインプラントについて書く。
インプラントはどれくらい時間がかかり、どれほどの痛みが生じ、どれだけのお金がかかるのかというのは知りたいところである。

本書には「時間」については書かれていたが、「痛み」や「金額」に関しては書かれていなかったため、これに関しての不安を解消してほしかった。
インプラントの手法と工程について非常に詳しく説明してあるので、インプラントはどのようにして行われるのかがよくわかる。
後半はインプラントに関するところの一点に絞られたものの、「歯」の重要性と病気の恐ろしさについておおよそ理解できる一冊であった。

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コメント

  1. 口臭注意 より:

    私の場合は胃腸が悪くてそれが原因の口臭でした
    胃腸がよくなれば改善されるんだろうけど・・・

  2. 蔵前 より:

    >口臭注意さん。
    コメントありがとうございます。
    確かに胃腸の病気(不全)による口臭と言うのはありますね。
    胃腸のことであれば内科学的な疾病なので内科のある病院でお医者さんに相談に行くと良いですよ。
    一日も早く胃が良くなることを願っております。