ニュルブルクリンクでのレースが最後と噂されていたボーデだが、その噂は現実となった。「セバスチャンの2シーズン目は我々の期待に沿ったものではなかっ
たため、次戦のワールドチャンピオンシップであるハンガリーGPから彼を交代させることを決定した」と、チーム代表のフランツ・トストは語った(GPUpdate.netより抜粋)。
昨シーズン末から囁かれ始めていた噂だったのですが、今シーズン初めにギリギリとなって残留が決まり、今シーズンでも目立った活躍がなかったボーデ、結局しびれを切らして解雇という結末になりました。
その予兆は昨シーズンからあったと思います。何せヴェッテルに大きく水をあけられ、表彰台に乗るチャンスを自らのミスでふいにしてしまったのですから。
ただ、ボーデもトロロッソに対して法的措置を検討しているようなので、泥沼化になる可能性がありそうです。
後任のドライバーは決まっていないとの報道ですが、ハイメ・アルグエルスアリが確実視されているようです。
続いては長くくすぶっていたFIAの話題。
FIA代表のマックス・モズレーは、今年10月の任期満了に伴って代表職を辞任し、再選挙に出馬しないことを発表した。1993年以来代表を務めるモズレーは、後任に元フェラーリ代表のジャン・トッドを強く推薦している(GPUpdate.netより一部抜粋)。
こちらもようやくといったところじゃないでしょうか。女性スキャンダルや強硬な改革を推し進めてきただけにドライバーやチーム、はたまたはファンからも非難轟々だっただけに、おそらくこれらのサイドはほっとした、もしくは当然だという声が出てくるでしょう。
何せ4期16年もの長期政権でしたから、長く政権にいたことによる澱(おり)が出てき始めた、それだけではなく、F1自体も盛り上がりから欠け始めた所を考えると、新しいトップというのが欲しいというのが欲求としてあったのかもしれません。
次期FIA会長として最有力なのは書かれているとおり元フェラーリ代表のジャン・トッドと言われています。ワールドチャンピオンは、ドライバーズで5年連続、コンストラクターズで4年連続導いた指導者ではあるのですが、この辣腕がFIAで通用するのかどうかというのは未知数と言うしかありません。
ともあれ、F1界はハンガリーGP前にもかかわらず、どんどんと面白い話題が出てきています。