預金じゃイヤだけど投資はコワい ボクの“負けない”人生戦略

急速に陥った不況のなかでお金がないという声があとを絶たない。しかし、バブル・戦後最長の好景気の儲けはほとんど預金するといったこと堅実性をもたせることを行っていた人も多いのかもしれない。

では「投資」はどうか。言葉だけで拒否反応を起こす人もいるだろう。つい数年前まで「ファンド」や「M&A」などの言葉が乱舞し、投資という言葉自体「悪」という認識を植え付けさせた。それが固定観念となってしまい

第1章「これからもずーっと同じ毎日ですか?」
私自身「平凡」という言葉が大嫌いである。
なにも目的もなく、刺激的な毎日もなく、ぼーっとしているような人が多いように思える現代、銀行などでは「投資」といったものも様々なものが出ている。
しかし数年前の「ホリエモン」や「村上ファンド」を例に出して「投資」という言葉を「悪」と思っている人は少なくない。しかし「投資」は「楽して儲ける」というよりも、「企業の成長を手助けする」、「そのことによって社会的に貢献をする」という意味合いもある。余りに響きが良すぎて疑わしくもあるかもしれないが、経済を活性化していく上で「投資」というのはなくてはならないものである。

第2章「FXなら簡単だ」
FXという言葉はいやというほどきいたことがある人が多いことだろう。FXとは「外国為替証拠金取引(Foreign exchange)」と呼ばれており、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引である(Wikipediaより)。FXは「レバレッジ」と呼ばれる他人資本(借入)を行うことによって利益を高めさせることができる。反面損失も大きくなるため、ハイリスク・ハイリターンと呼ばれる所以となっている。

第3章「なんか、お金がなくなっているんですけど!!」
投資は「損失」というリスクは避けることは不可能である。投資してすぐ儲かるというほど甘くて危険な話はないと考えている。この理由は第5章の方が詳しいためそちらにて詳しく述べることにする。
投資を行うことによって当然損をするということはあるが、長い目で見て「儲ける」というよりも成長させる、ということを考える。損得勘定も付き物かもしれないが、むしろ損を承知でも経済を動かそうという侠気を持つ、そのことによって儲かるとなればこれ以上のことはない。
しかしどのように投資をすれば、ということなのでなるべく「失敗をしない」投資を行うことが大切であるとされている。

第4章「ボクのどこがいけなかったでしょうか?」
投資をするにしても、目的を持つ必要がある。目的無き投資では青天井のように欲が出てしまい、大概破滅に追い込まれてしまう。いつまでにいくら稼ぐかの目的を持つこと、儲けるスピードも自分の身の丈に合わせることが必要であり、それ以上に早くもうけようとするとリスクが高まり、リスクをなるべく減らそうとすると儲けるスピードも弱まってしまう。

第5章「投資と投機の違いを知っていますか?」
さて、「投資」と「投機」の違いについて、調べてみると、

「投資」…会社を成長させることによって儲ける
「投機」…相手を損させて、自分で儲ける

第3章で危険な話はないというのは後者であるケースが多いからである(前者もあるがあまり見たことがない)。
長期的に投資をすること、分散的に投資をすることによって堅実に利益を得る方法がある。

第6章「7%の“負けない”人生戦略」
本書で提唱している投資戦略は「負けない」ことに基づかれている。

第7章「株を買わなくても投資はできる」
「買わなくても投資はできる」という言葉に違和感を覚えた方はいることだろう。しかし水から株や為替を買わなくても「投資」を行う方法は存在する。
簡単に言うと、プロに資金を託して、託されたプロが投資を行うというシステム、「投資信託」という言葉を聞いたことがあるかもしれないが、まさにそのことを言っている。

第8章「本当の投資はこれでいい」
「本当の投資」とは一体何なのかというと、短絡的に儲ける、もしくは損益で一喜一憂するような方法ではなく、長期にわたって堅実に儲ける方法、コツコツと積立ながら「投資」をする方法というのが最適である。これは具体的にどのような方法なのか……本書の核心に入ってしまうためここでは割愛する。もっとも投資で最適な方法とは、本書を購入するといい。

第9章「自分の人生は自分で決めろ」
もし人生が2度あるとするならば1度は他人に従うような人生を歩んでもいい。しかし人生は1度きりである。自分が公開しない人生を選ばなければ必ずと言ってもいいほど後悔はやってくる。自分の人生は他人の意見を踏まえても、そうではなくても、最後に決めるのは「自分自身」にほかならない。

「投資」にも戦略はあるが、「投資」についてネガティブなイメージを持っている方がいたらぜひ薦めたい一冊である。「投資」のイメージががらりと変わる一冊である。それを小説という形で書かれているためなおさらそうさせられる。