もっとすごい! 非常識な会議 会議を楽しくする黄金のコツ26

「会議」というとネガティブなイメージを持つ人が多いかもしれない。淡々と進むもの、良くなかった人をつるし上げる場、ワンマンショー・・・様々な種類がある。しかし会議はやり方一つ、心がけ一つでエキサイティングに、かつ面白くなる。本書は「非常識」とあるがその中身とはいったい何なのか気になるところである。では中身に入っていこう。

第1章「非常識な会議で儲けろ」
ここでは会議についていっさい述べていないが、著者の営業体験談、そして営業経験から学んだ現場主義について書かれている。ちなみにここの章では次章以降にも直結している部分が多い。

第2章「究極の非常識な会議」
いよいよ会議についてである。
みなさんは「会議」についてどのような印象を持っているのだろうか。冒頭に述べたような会議を想像する人も少なくないことだろう。会議に関しても様々な目的はあるのだが、終了後にはすでにエンジン全開状態となればこれ以上のことはない。
それをなすためには何を参考にしたらよいのか、答えは「飲み会」にあるという。飲み会ではありとあらゆることをざっくばらんにはなすことができる。時間を儲けながら、議論せず、意見を言ったり聞いたりする。時折遊びも取り入れるなど会議はいくらでも進化する要素が秘められている。

第3章「非常識な会議の進め方」
会議を進める、始めるにはどうしたら良いのかについて書かれている。どちらかというと具体論といったところがここにあたる。特に場の配置といったところに関しては議論の仕方以上に見落としがちになる。そのためか取り入れないところも少なくないが、机や椅子の配置一つでも会議が変わるということも改めて知る必要がある。
さらに時間通りに終了させることも会議において行うべき一つとして挙げられる。

第4章「導入の壁を乗り越える方法」
本書で紹介されているスタイルは斬新であり、かつ会議、ひいては会社が活性化する事は間違いない。しかしあまりにも斬新すぎて、今までやってきたことが否定されるということ、さらに現状維持という抵抗勢力が必ずといってもいいほど存在するのは確かである。しかしそれらは組織などの問題であり、まずはあたりまえのところからアプローチをかけていくといいという。いきなり変えるよりも、できるところから少しずつ、じわじわと変えるという手もある。

「会議」は方法を変えることによって進捗や、業績が変わることさえある。しかし、それに気づく人、あるいは変えていける人は残念ながら少ないことは確かである。仕事も同じように会議も進化をする。それを思わせた一冊であった。