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2010年3月

近代日本の陽明学

「陽明学」は16世紀に王陽明が成立させた儒教における学説の一つであり、「心即理」「知行合一」などを根本に挙げられている。知ったこと、思ったことを即行動に移し、自らの「知」を動的に理解する思想を指し、日本でも幕末から昭和にかけて数多くの有名人が陽明学に信奉したことでも知られている。本書は日本における陽明学の歴史と概念を表しながら、中国大陸から生まれた陽明学と日本における陽明学の差異についても考察を行 […]

【ひみつの学校】「ひみつの料理を作りまSHOW!」 感想

昨日は美崎栄一郎さん主催の「ひみつの学校」に参加いたしました。 今回のテーマは、料理。 「ひみつの学校」としては初めてとなる調理実習であると同時に、今まで数多くのセミナーに参加してきた私ですが、調理実習のセミナーは初めてです。 今回の「YOKO@’s Cooking Lab」で料理研究をしているYOKO@さんとmixiブログで料理を上げているtomoさんが講師となり、今話題沸騰中である […]

世界連鎖恐慌の犯人

2008年9月にアメリカ投資会社として有名な「リーマン・ブラザーズ」が破綻し、それとともに世界連鎖恐慌が始まったと言われている。しかしそれ以前にもサブプライムローンの焦げ付き問題によりアメリカの経済が低下し始めたことからそれより前にあったのではないかという意見もある。 本書は世界連鎖恐慌に陥った原因と犯人について迫っている。 第一章「この金融危機は誰にも止められない」 リーマン・ショック以後、倒産 […]

【Reading-Lab】「11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業 by 田口智隆」×「アーキテクト・カフェ」@汐留 感想

昨日は加藤たけしさん主催の「Reading- Lab(通称:リーラボ)」に参加いたしました。 もうすでに3回以上参加される人に言われる「常連認定」となったのですが(今回で5回目)、まだまだ勉強することの多い私です。 私がいた机ではこんな本が紹介されました。 ちなみに私が紹介したのは、 最近書評をしたものです。 3月上旬に佐々木さんの講演を聴く機会があったのですが、面白くもあり、実体験を語っているだ […]

“花粉前線” あなたのところに到来した?

ブログネタ: “花粉前線” あなたのところに到来した? 今日、気象庁が桜の開花宣言をやったというのにもかかわらず、花粉ネタを持ち出すというのもどうかと思う自分ですが…。 現在私の住んでいる所はもうすでにスギ花粉が到来しているため、ここでは「もう到来している」というのが答えになると思います。 スギ花粉以外にもたくさんの花粉があります。関東では他にヒノキ、ブタクサというのがありますね。 私の出身地、北 […]

先輩起業家が教える 走りながら考える仕事術!

平野友朗と言えばビジネスメールに関する本で有名であるが、仕事術をはじめ、最近では人脈術の本も上梓された。ビジネスメール術による営業を始め、メルマガのコンサルタントも行っているため、もっとも勢いに乗っている一人として挙げてもよいだろう。 本書は起業して3年たった頃、今から4年前に出版された一冊である。「走りながら〜」と見てみると、今年のはじめに本田直之氏が上梓されたビジネス小説「走る男になりなさい」 […]

高橋敏夫書評集 「いま」と「ここ」が現出する

高橋敏夫氏は文芸のみならず、演劇やサブカルチャーに至るまで評論を行っている。現在は早稲田大学で教鞭をとっているがメディアを通じて幅広い分野の批評を行っていることでも有名である。本書は現代文学を始め、サブカルチャーや小説に至るまでの書評を集めた一冊である。 Ⅰ.「現代文学・現代思想」 まずは現代文学や思想に関するところであるが、本書の半分を占めている。さらに言うとこの章を年代別の書評と、その中の気づ […]

クルーグマンの視座―『ハーバード・ビジネス・レビュー』論考集

本書は2008年にノーベル経済学賞を受賞したポール・グルーグマンが今から14〜6年前にハーバード・ビジネス・レビューに寄稿した論文とインタビューをまとめたものである。ちょうどその時は民主党政権であり、ビル・クリントンが大統領であったときである。ちょうど日本では「失われた10年」の真っ只中であり、鎮静化されているものの「ジャパン・バッシング」の火種がくすぶっていた時代でもあった。グルーグマンは「失わ […]

日本の動物法

「動物保護」「動物愛護」という動きが強まっている。しかしその一方でそれを謳いながら他国に攻撃を仕掛けるとんでもない輩がいる(別にドコとは言わないが)。 日本に限らず世界には動物に関する条約や法律が存在する。本書は動物法とは何なのか、動物法の歴史はどこから来たのだろうか、動物法は私たちに何をもたらしてくれるのか、そしてこれからの動物法とはいったいどうなるのかについて書かれた一冊である。 第Ⅰ部「動物 […]

私訳 歎異抄

「歎異抄」は鎌倉時代後期に親鸞の弟子である唯円が書かれたものと言われているが、諸説ある(ただし、親鸞の弟子が書いたというのは確かである)。浄土真宗の祖である親鸞の教えを学び、それを忠実に従っていた唯円は恩師である親鸞の死に伴って、多くの異端者が出たことを嘆いた。親鸞が存命の時にも彼の実施を関東・波紋をした事件である「善鸞事件」というのが起こった。「歎異抄」はその事件以降のことについて恩師の親鸞より […]