「ツキ」を引き寄せる洗脳術~自分を磨き上げる秘密のメソッド34~

三才ブックス様より献本御礼。
「ツキ」というとみなさんはどのようなことを連想するのだろうか。
「宝くじ」という人、
「パチンコ」という人、
「ギャンブル」という人、それぞれである。しかし時々思うのが「ツキ」は果たして気まぐれなのかというとそうではない。この世に「ツキ」など存在せず、「成功のきっかけ」が見えていたかどうかという差が「ツキ」と勝手に読んでいたという。本書はその「きっかけ」をどのようにして掴んでいけばよいのか、どのように引き寄せるのかということが詰まっている。

Chapter.01「あなたは本当に必要な「ツキ」を逃している」
ある数学オタクが「私は奇跡を信じません」と言う人がいた。「奇跡」というのは確率論の中でももっとも低いことを言うことでそれを「奇跡」や「ラッキー」「ツイてる」と錯覚をしているという。
しかし本当にその「ツキ」や「可能性」「チャンス」を得るためにはどうしたら良いのか、それは「情報を探す」「情報を選ぶ」ということに尽きる。

Chapter.02「「ツキ」はあなた自身で引き寄せることができる」
「ツキ」は自分自身で引き寄せるものである。それは自分自身を磨くこともあるのだが、それに関連するのが「運の管理学」というのがある。「運」は天から巡ってくるものではなく、自分自身で掴みとるものである。それを為すためにどのようにしたらよいのかについて書かれた一冊である。本章どころか本書もそれを言っているのかもしれない。

Chapter.03「自分を変えることが「ツキ」を呼ぶ」
自分自身の生活習慣が慣例化しているところはいくつあるのだろうか。私は結構慣例化しているところが多いかもしれない。一つだけパターンを変えてみるだけでも、見えてくる視点が変わる。本章はそのことを言っているように思える。

Chapter.04「あなたはすでにツイている」
人生の通過点、目標点というものをつけるべきだという。本章ではそれを「フリーゴール」という。これは自分の意志でなりたい自分を明確にするというところからきている。

Chapter.05「未来のあなたがツイていれば 現在のあなたもツイている」
もし現在この時がツイていなかったとしたらあなたはどのように考えているのだろうか。「なぜ?」と過去を分析したがるのか。それとも「仕方ないな」と自暴自棄に陥るのか。
実際に現在の状況はあくまで「結果」にしか過ぎない。ではこれからどうしていこうかということから始める方が未来に向けての成功に向けて邁進できるのではないか。自分自身がどうありたいのか、どのようなゴールを目指すのか、それを決め、そこから前に向かって突き進んでいけば未来もそうだが、現在の自分でも充実感を持てるという。本章を読んでこんな名言を思い出した。

「もの寂しげに過去を見るな。それは二度と戻ってこないのだから。
抜け目なく現在を収めよ。それは汝だ。影のような未来に向かって進め。恐れず雄々しい勇気をもって」
(ロングフェロー「バイベリオン」より)

過去はもう二度と戻ってはこない。それに目を向けて後悔するよりもまだ見えない先の世界を邁進してゆく方が希望も成功もある。

Chapter.06「あなたが「ツキ」続けるためのメソッド」
「フリーゴール」とは自分のしたいことができることにある。それは成功体験を活用したり、イメージをしたりすることによって醸成される。ちょっと面白い話がある。私はプロ野球ファンである球団が2球団ある。一つは出身地である北海道が本拠地の「北海道日本ハムファイターズ」、そしてもう一つは今住んでいる神奈川の「横浜ベイスターズ」である。ファン歴で言ったら後者の方が長い。ベイスターズが12年前、38年ぶりとなるリーグ優勝と日本一を手にする前後に「マシンガン打線」で有名になった。これは監督(確か大矢監督だった時かな)が選手たちにイメージさせたことから、ヒットを量産するようになったと言われている。

「ツキ」も実力のうちと言われているが、それ以上に自分自身の気持ちの持ち方と生活習慣から来ることが本書や「運の管理学」から見てとれる。
「運やツキはめぐってくるものではなく自分から掴み取るもの」
そう言われているように私は思えた。