あたりまえだけどなかなかできない 25歳からのルール

25歳になってから1ヶ月半経つ。仕事にも板がつき、一人前に向けて一人で仕事をこなせるようになる頃といわれている。むなしい話であるが25歳は四捨五入をすると30歳となる。そう考えると早く一人前にならなければという思いも馳せる。

この25歳からの社会人人生は始まったばかりではあるが、あっという間であるというが、その中で仕事・プライベート双方でどのように生きていけばいいのかというのを指南した一冊である。

第1章「これからを考える「生き方」」
社会人人生の中で「失敗ゼロ」で過ごせた人はおそらく誰もいないだろう。もしいたとしても「何もしなかった」に等しい。
「失敗」は多かれ少なかれやってしまう。それは人間に生まれた以上なくならない。
失敗も「負」の感情ばかりつきまとわれるのだが、その中で学べることもたくさんある。「失敗」は大きな武器になる。そのためには25歳になってからのうちに突っ走りながら「失敗」の山を築き上げながら成長をしていくことが肝心であるとしている。

第2章「成功体質に変わる生活習慣」
ここでは「生活習慣」についてであるが、「掃除」「運動」「食事」といったことが挙げられる。さらにどこまでも突っ走り続ける中でどこか疲れるところがあるが、その中での「ガス抜きスポット」のすすめについても紹介している。

第3章「後悔しないキャリアのルール」
キャリアアップのためにどのようにしたら良いのか、意見は様々である。著者はキャリアアップについて、「夢を宣言する」「好きなことを仕事にする」「興味のない事こそ興味を持つ」といった提言をしている。
特に「興味のないことこそ、興味を持つ」は印象深かった。

第4章「同期と差が付く仕事のルール」
25歳になってからは、「仕事をもらいにいく側」か「仕事を勝ち取る側」の狭間に立たされる。その中でどのように仕事とつきあっていけばよいのか、目標の定め方や引き出し、スピード、目線といったところまで気を配る必要がある。

第5章「スムーズにいく上司と部下の接し方」
25歳にもなると上司と部下の板挟みに遭い始める時期である。しかしそういう時だからでこそ、上司からも信頼され、部下からも慕われるチャンス見て良く、上司と部下の調整役、潤滑油と呼ばれる存在になると良い。

第6章「無理せず敵ナシ!コミュニケーション」
社会人においてコミュニケーションは必須であるが、年数が経てば経つほどそれが重要性のウェイトが高くなってくる。本章ではコミュニケーション術と言うよりも「つきあい方」について取り上げられている。

第7章「オトナの衣食住のルール」
25歳ともなれば社内・社外でもつきあいが出てくる。その中で外食をする機会もあるだろう。行きつけの店などを自分の足で調べると言うのも、仕事もさることながら人生においても深みを増すために重要な要素の一つとなる。他にも服装や部屋などの気遣いも取り上げられている。

第8章「全力あげた遊びのルール」
「遊び」というと眉をしかめる大人も少なくない。しかし「よく働き、よく遊べ」という言葉もあるとおり、思いっきり愉しむ、思いっきり遊ぶことによって仕事への活力となる。

第9章「お金の使い方・貯め方のルール」
「失われた10年(ないし15年)」の中で大人たちを見てきた私たちの世代。その中で「お金」のことについて敏感に考える様になったのかもしれない。その世代は社会人になると貯蓄に専念するものも多く、人によっては1ヶ月に10万を貯蓄する人もいるという。
20代はお金を貯めるだけの世代で良いのか?と言うとそうではなく、むしろよく働き、よく学び、良くお金を使うことが大事であるという。
この「良くお金を使う」は、決して無駄遣いをしろではなく、「ここぞ」と思うときに思い切り使う。

第10章「本当に大切にしたい人々に」
あなたの周りの「大切な人」はいったい誰のことをいっているのかについては想像に任せるとして、あなたの周りへの感謝と大切にしたい思い、そして愛について語っている。

25歳からはあたかもジェットコースターに乗ったかのように速いと言われている。その中で自分は何を得たいのか、目標は何なのかというのを模索しながら突っ走っていく。失敗もこれからたくさんある。その中でどこまでも前に突き進んで行こうと本書を読んで思った。