モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

ダイヤモンド社様より献本御礼。
私の周りにモレスキンノートを使用している人が何人かいる。それに倣って文房具店で購入しようと思ったのだが、あまりの高さに尻込みをしてしまった経緯がある。さらによく考えてみると100円ノートとモレスキンノートとどう違うのか、モレスキンノートを使っていない私にはわからない。

しかしこれだけは言える。モレスキンノートは紙媒体が出始めた頃から愛されてきたノートであることは事実である。そのノートはなぜ選ばれ、愛されてきたのか、そしてそのノートをどのように活用していけば良いのかについて自らの実践をもとに紹介している。

第1章「なぜ、モレスキンノートが選ばれるのか」
モレスキンノートが選ばれる理由、それを列挙してみると、

・堅牢さ
・ボリューム
・規格
・DIY

が挙げられる。「DIY」は「Do It Yourself」の頭文字から取ったものであることは明白であるが、ノートと同じように使い方は人によってそれぞれ違うものになるという意味合いから付けられている。

第2章「モレスキンノートに人生を入れる」
本書はモレスキンノートでの「記録術」と言うことである。具体的な記録術については次章以降に譲るとして、本章では人生における「記録」について「記録術」の概要と言った形で表している。
「記録」といっても、備忘録からアイデアノート、アルバムに至るまで役割は多種多様である。

第3章「モレスキンノート「3ステップ活用法」」
ここから具体的な使い方について章またぎで紹介している。まずは「3ステップ活用法」である。「3ステップ」はステップごとに表すと、

・「ユビキタス・キャプチャー」
・「毎日レビュー」
・「週次レビュー」

に分けられる。「ユビキタス・キャプチャー」とはいつでもどこでもノートに記憶する、別の形で言うと「ノートがいつでも記憶をしている」という。
「毎日レビュー」や「週次レビュー」はその日ごとに読み返すばかりではなく、後に出てきた情報や考えを付け加えると言うことから「レビュー」としている。

第4章「モレスキンノート「ビジネス活用術」」
今度はビジネスの場においてモレスキンノートをどのように活用していけばいいのか。「モレスキンノート」と一括りで言っても無地や横掛け、網掛けもあれば、手帳のモレスキンノートもある。フォーマットも自由で、メモ欄が広いことでも有名である。
予定のフォーマットも比較的自由なので、時間単位の記入も容易であるという。さらにToDoリストなどビジネスに応じてカスタマイズをすることが可能である。

第5章「モレスキンノート「生活活用術」」
今度はどちらかというと「プライベート」の部分に当たる。(絵)日記を付ける、交換ノートを付ける、スケッチをする、勉強や運動などの記録帳にするなどコチラも使用方法は多様である。ノートよりも分厚く、丈夫であるため、書ける量も多く、そして長く使うことができる。

第6章「モレスキンノート「DIYカスタマイズ術」」
モレスキンノートのおもしろいところの一つにノートをゴムで止められる。それを利用してペンを固定したり、栞代わりに使ったり、することができる。
本章ではないが使い方の写真にはモレスキンでしかできないようなものまで紹介されている。その中で度肝を抜いたのは「iPhoneのケース」である。

第7章「モレスキンノートと相性のいい文房具」
モレスキンノートを10倍、100倍も愉しませるために文房具にもこだわりを入れてみる。例えば万年筆、付箋、シール、スタンプなど記録を楽しくさせる道具が目白押しである。

実は本書を読んでいったのと同時に初めてモレスキンノートを購入した。実際どのように使うのかについては未定だが、本書で紹介されたところの中でいくつかやってみようと考えている。モレスキンノートを使うこと自体初めてなので、自分に合っているかどうか、そしてビジネスやプライベートで役に立っているかどうかは使っていく中で判断しようと考えている。ともあれ、本書はモレスキンノートのことを知るばかりではなく、「モレスキンノートを使う」範囲の広さを目の当たりにすることのできる一冊と言える。