世界一わかりやすい4コマビジネス書ガイド

本書の著者は現在「女子勉」というブログで4コママンガという形で書評を展開している。その愛らしいキャラクターとタッチはたちまち人気を呼び、昨年には「アルファブロガーアワード2009」にノミネートをされるほどにまでなった。

4コママンガという形になったのは一昨年の秋頃からであり、それまでは「マインドマップ」にて書評をしていた。(ちなみにブログ自体は2008年8月にスタートしている)
私と著者もちょうどそのころに初めてお会いした。

本書はこれまで紹介した4コママンガを再掲するとともに、自ら思ったこと、感じたことについて「ビジネス書ガイド」という形で表している。
(本書の著書名は実名であるが、ブログにもリンクして紹介しようと思っているので、あえてブログのHNである勉子さんとして紹介する)

BOOK LOG1「小さいことから変える3冊」
小さいことから始める3冊であるが、最初に読んだ本から、自分を変えられると言ったものについて紹介している。勉子さんが一番最初に読まれた「「1日30分」を続けなさい!」という本は、一昨年の8月に取り上げられている。この時は「4コマ」の括りではなくマインドマップで紹介している。本書の発売に当たって4コマにリメイクして紹介している。
そしてもう一つは当ブログでも紹介した「大きなゴミ箱を買いなさい」である。自分は名言を使うと言ったことをやったのだが、勉子さんの場合は、受け皿を使っているところが印象的だった。

BOOK LOG2「心が変わる4冊」
ここでは世界的に「名著」と呼ばれているビジネス書の中でとりわけニッポンでもベストセラーとなっている本が4冊紹介されている。

BOOK LOG3「考え方が変わる8冊」
BOOK LOG2から少し親近感のある本がそろっているのがこの章である。ここでは当ブログでもいくつか紹介している本は3冊あるのだが、印象的だったのはそうではなく島田紳助の「自己プロデュース力」である。この本は基となったDVD「紳竜の研究」としてブログで紹介していた。
ちなみにこの「紳竜の研究」はsmooth氏美崎氏鹿田氏千葉氏など数多くの方が紹介しており、絶賛していたようで、私も「自己プロデュース力」ではあるが本を手に取り読んだ。島田紳助の理論については感動的だったが、前知識を入れてしまったせいかそれに至った過程について触れられていなかったところが疑問として上がった。もしかしたらあの方が亡くなった時にもう一度NSCで講義し、DVDなどが出るのかもしれない。

BOOK LOG4「時間の使い方が変わる6冊」
次は時間術にまつわる本を6冊取り上げている。とりわけ印象的だったのが「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」であるが、紹介時は前・後編に分けてマインドマップ形式で書かれている。この姉妹編(?)として「勉強法」も取り上げられているが、初めて「4コマ」形式で描かれている。

BOOK LOG5「行動が変わる8冊」
行動が変わる本を8冊取り上げているが、印象に残ったのは2冊である。
一つは「史上最強の人生戦略マニュアル」である。コチラも当ブログで紹介したことはあるが、「問題」という虫(というより菌かな?)が可愛らしかった。
もう一つは「裸でも生きる」。勉子さんにとって昨年最も印象に残った1冊として取り上げられていた。私もこの本と続編を続けて取り上げたが、印象に残った本として取り上げている(たしか年末にやっていたランキングで)。

BOOK LOG6「仕事の取り組み方が変わる5冊」
「仕事論」と言うと「仕事術」と言ったものにとらわれがちであるが、ここでは「労働観」を養うための本を取り上げていると言った方が正しい。
その中で印象的だったのが「シゴト論」である。理由は…いつもの通りであるが。

BOOK LOG7「コミュニケーションが変わる9冊」
コミュニケーションと一緒くたにしているが、話し方のみならず、そこから派生して「抜擢される人の人脈力」など「人脈術」もかねて9冊取り上げられている。

BOOK LOG8「人生が変わる7冊」
名著中の名著と呼ばれるビジネス書を7冊取り上げられている。名著と呼ばれても「思考は現実化する」の様にボリュームが多く書評しにくいものもある。それを「4コマ」という形で表しており、読みやすく、さらに基となった本を読みたくなるようにできている。
最後に本書では紹介していないが、「「稼ぎ力」ルネッサンスプロジェクト」を取り上げる。取り上げる理由…、簡単に言うと勉子さんの最至近距離が描かれているからである。ただそれだけの理由ですが。

本書を読んでいくとともに勉子さんのブログのバックナンバーを覗いていった訳であるが、その中で「マンガビジネス書評家」というキャッチを書かれた記事を偶然見つけたが、まさにその通りのブランドになり、そして初めての著書が生まれた。
多くの著書に出逢い、多くの人に出会うことによってチャンスが生まれ、勉子さんはそのチャンスを掴んだ、そしてそれが実を結んだプロセスと結晶が本書に詰まっている。