年末企画第4弾。今回は「人文」本ランキングです。
今年は75冊取り上げました。しかも新年1発目にも人文、とりわけ民俗学にまつわる本を書評しております。人文の範囲も結構広く、国語や歴史、民俗学、宗教と言った所まで幅広く取り扱っています。そういう意味で多くなったのではないかと思います。
今回はこの中から印象に残った本を5冊取り上げます。
本書はビジネス書と言うよりも人生にまつわる学問として「運」というのを取り上げられていることにユニーク感がありました。
第4位:坂本龍馬と幕末
今年の大河ドラマも話題となりました「龍馬伝」。今年は「龍馬」に関する本も多数出版されました。当ブログでも2~3冊取り上げてきましたが、おもしろさと歴史と味わえたという点で本書を取り上げました。
第3位:日本語は本当に「非論理的」か
日本語論だけではなく「論理」についてのあり方について考察された一冊です。日本語の「非論理性」である理由、しかし「日本語」の「論理性」も追求したという二律背反を事細かに書かれている所が印象的でした。
今年の夏に谷啓さんが亡くなり、クレイジーキャッツで存命な方は2名となってしまいました。植木等氏も3年前になくなり、日本中が悲しみに包まれました。昭和を代表する「無責任男」、しかしその裏に隠された性格と事情を読み解くことができた一冊です。
第1位:超訳 ニーチェの言葉
ニーチェの本は哲学本の中でも難解の部類に入るほど難しい本が多数あります。本書はそのニーチェの中から珠玉の言葉を集めた一冊です。ニーチェの本はいくつか読んだことがあります。しかし本書はその本では読み解くことのできないニーチェの側面をとらえているように思えました。とりわけポジティブな部分がそう思えてなりません。
賛否両論のあった一冊でもありましたが、本書の書評の最後でも言ったのですが、この本だけでニーチェのすべてがわかるわけではありません。この本をスタートラインにしてニーチェの本を色々と読んでみることをおすすめ致します。そしてまた本署に戻ると、また違った本の魅力に出会うことができるからです。
次回はお待ちかね(?)「ビジネス」本ランキングです。
コメント
ありがとうございます
>白取春彦さん。
「超訳 ニーチェの言葉」はニーチェ観が変わる絶好の一冊でした。こちらこそ本当にありがとうございます!