[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術 楽しんで仕事の効率をあげる!

ダイヤモンド社様より献本御礼。
文具にまつわるビジネス書も最近では増えてきている。その中でこだわりの文具を手に入れたり、それを使ったり、使った文具についてシェアをしたりすることができる。「文房具朝食会」のコミュニティまで作られているところを考えると、仕事やそれ以外の場でも「こだわり」を持つことの重要性を見出そうとしているのが窺える。

本書はノート術や仕事術など数多くのビジネス書を世に送り出した美崎氏の文房具についてのこだわりを紹介している。楽しく、かつ効率的な仕事をもたらすための文房具たちがたくさん詰まっている。

第1章「情報整理の文具術」
仕事の場では数多くの情報が流れては、その中で仕事を進めていたり、整理をする。
「情報整理」として役立つものというと、私の中ではクリアファイルや付箋などが挙げられる。本章でもそれらの紹介もあるのだが、クリアファイルや付箋の種類も様々でありつつ、TPOによって使い方を細かに変えている。
ほかにもインデックスやマスキングテープなどが紹介されている。

第2章「ノートと組み合わせる文具術」
著者の処女作である「ノート術」とコラボレーションをした文房具の紹介であるが、そこは「文房具」術であるので、文房具にスポットを当てている。
マーキングやスクラップ、ペンホルダーなどがあるが、私の中でもっとも印象に残ったのが複数のノートを持ち歩くためのカバーである。
仕事柄打ち合わせもあり、時には技術的なことに関しても聞かれることが多いため、会議と普段の仕事にまつわるノートを2種類持ち歩く。持ち運びも面倒になるときがある。本章で紹介されているものを持ち歩くと、面倒になるものも便利に(?)持ち歩ける。是非試してみたい。

第3章「仕事を楽しくする文具術」
ここでは「HACKS!」を彷彿とさせるように、仕事をより効率的に、かつ仕事を楽しくする文具を紹介しているが、もっとも注目されるのが「レゴブロック」である。「自作」をする愉しさと、それを使う愉しさもある。元々「「どこでもオフィス」仕事術」で「iPhoneスタンド」として紹介されていたが、著者はそれをさらにカスタマイズして文具代や収納道具としている。

第4章「作業効率をアップさせる文具術」
次は「効率化」に重点を置いた文具術である。おそらく本書の中で本章ほど、自分の仕事環境に合わせてカスタマイズできるなと思った章はないと考える。
一つには机が狭く、その中でデスクトップパソコンがある。その環境の中でスペースを活用することが課題だっただけに大いに役立てるツールもある。
ほかにも議事録や時間管理、タグ付けといったものまでそろっている。

第5章「いつでもどこでもノマド文具術」
主に出張機会の多い人や固定の仕事場を持たない人にとってはうってつけの章である。はさみや消しゴムなどの文房具から、充電器、ガジェット、さらには絆創膏や靴まであるのも特徴的である。
ほかにも交通費の精算に便利なツールもある。

第6章「コミュニケーションを円滑にする文具術」
「文具でコミュニケーション?」と訝しがる人もいるようだが、文房具もコミュニケーションのスパイスとなる格好の道具の一つである。メモ帳にしても、名刺、切手に至るまで紹介されている。

文房具は会社から支給されるもので満足と思っている人もいると思うが、文房具こそ仕事の効率を高めたり、楽しくさせたりできる手段であり、道具である。また自分の費用だけでいろいろ試すことができる。その中で自分の仕事スタイルを確立させることができる。文房具の奥深さはそこにあるのではないだろうか、と本書を読んでそう思った。

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