婚活貧乏 結婚してはいけない人を避ける方法

3年前から言われてきた「婚活」。晩婚化や非婚化が進む中で一種の起爆剤として、様々な企業が「婚活ビジネス」を始め、一躍ブームとなった。

その「婚活ブーム」となった陰で選択ミスにより「婚活貧乏」に陥った人、法廷闘争になるほどにまで発展したケースもあるという。

本書は「婚活ブーム」にある負の側面とそうならない為の回避術を紹介している。

第1章「「婚活貧乏」という現実」
最近TVはあまり見ないためわからないのだが、「婚活」に関してはむしろプラスに取り上げられることが多い。しかしその反面、最初に書いてあるような負の側面はあまり聞いたことがない。むしろこう言った「負」の側面を見聞きするのは私としては初めてである。
「婚活貧乏」この言葉も初めて聞く言葉であるが、これはいったい何なのか。
「結婚」をするとなると挙式から引っ越し、出産など様々なところで出費がかさむ、しかしせっかく「婚活」で得た幸せが、価値観の違いやトラブルによる「離婚」により一瞬で全財産を失ってしまうという現象のことをいう。

第2章「実例から見る「婚活貧乏」回避術」
本章では実際に著者が相談を受けたケースを赤裸々に紹介している。
全部で8つのケースを4つのカテゴリーにまとめた形であるが、なんと言っても1ケースそれぞれが形は違えど、ものすごく生々しい話ばかりである。もし自分が「婚活」を強く望む人だった時に本書を読んだら急激にその熱が冷めてしまうほどである。
金銭、男女関係、DV・暴力、モラルなどTVや雑誌、書籍で見聞きした離婚裁判のエピソードにも引けをとらないほどであった。

第3章「婚活ブームと結婚の覚悟」

「結婚は人生の墓場である」

結婚のことに関して言われた言葉である。この言葉には様々な解釈があるのだが、とれるものとすると、「様々な面で束縛を被ってしまう」と言うネガティブな面、「人生の墓場まで添い遂げられる様な人と一緒になる」という意味合いも持つことができる。後者の意味として捉えるとするならば「婚活」にしても、「結婚」にしても「一大決断」をもってして望む必要がある。
本章では悔いのない「婚活」にするための処施術から覚悟に至る所を紹介している。「婚活ブーム」であるが、その先には「結婚」が待っている。
「婚活」という言葉やイベントがトレンドとなって軽々しく結婚となり、トラブルになるケースも少なくない。だからでこそ「婚活」とはいったい何なのか、そして「結婚」をすること、そして本当に一緒にいたい相手とはいったい誰かを見極めることも重要な事であろう。

「結婚」にしても、「婚活」にしても人生における「決断」の中で最も重要な位置を持っている。一過性の「ブーム」や「トレンド」に飲まれて軽んじることなく、「人生の決断」であることを肝に銘じないといけない。本書は「婚活」をする覚悟を試されているように「婚活の恐ろしさ」を教えてくれる。