松岡修造の人生を強く生きる83の言葉

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。
テニスを知らない人でも松岡修造の名前を知らない人は少ないだろう。テニスに限らず、様々な番組で熱い言葉を放つ、もしくは熱い仕草・行動とあまりにも有名である。「熱い」だけではなく、一言一言に魂が込められている印象がある。本書は松岡氏の珠玉の言葉を83個紹介している。

第1章「自分を応援してきた言葉」
松岡修造のキャリアの中で最も燦然と輝いているのは1995年のウィンブルドンベスト8である。当時男子テニスではピート・サンプラスやアンドレ・アガシが頂点に立っていた時代であった。とりわけピート・サンプラスはこの年周辺で7回もの優勝に輝くほどの強豪であった。
著者はテニスとともに人生を歩んできたのだが、その中で数多もの挫折や失敗、後悔を経験してきた。その中で自分の半生を綴りながらどのように自分を励まし、鼓舞していったのかと言うのが詰まっている。

第2章「あなたを応援する言葉」
引退後、熱血テニスコーチとして全国津々浦々を回る。時にはTV番組でも活躍を遂げるほどである。その中で相手に鼓舞したこと、激励したことは数知れずである。本章ではそのような言葉を取り上げられている。

第3章「日本人に届けたい言葉」
3月11日、東日本大震災が起こった。著者も被災地を訪問し、何を思ったのだろうか。何の言葉を投げかけたら良いのだろうか。著者もそれについて言葉を選んだのかもしれない。それに限らず今日の日本、世間そのものについて投げかけた言葉も本章にて取り上げられている。

「言葉」の力は計り知れない。手法を使わずともたった一言で心を動かしたり、傷ついたり、ポジティブになったり、ネガティブになったりする。その「言葉」をいかにポジティブに活かすことができるのか、鼓舞することができるのか、本書はそうするための珠玉の言葉が詰まっている。