仄暗い検死室の中から物語は始まる。
検死体ができず、嘘の証言を行った。しかし検死体の過去を調べていくと・・・。
ミステリー小説と一括りで言っても様々なものが挙げられる。「このミステリーが凄い」よろしく、数多くの作品があり、読み手によっては良作に見え、駄作にも見える。
わたしも本書を何十冊かミステリー小説を読んだことはあるのだが、本書はおそらくベストスリーに入るほど、のめり込んでしまうほどの作品である。そのキーポイントとなるのが、最初に書いたところの「・・・」の部分と表紙に映る2人の女性の姿である。
しかし、本書はミステリー小説なようでいて、ミステリー小説ではないという。
「ノワール小説」
私は本書に出合うまでその小説のジャンルがあるとは知らなかった。むしろ本書もミステリー小説の類と思ったくらいである。
「ミステリー」と「ノワール」、その違いは何なのだろうか、と考えると本書と別のミステリー小説を読んだ直接的な答えとしては「スリリングさ」があるかないかの違いによるものか、と考える。
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