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2011年8月

人は上司になるとバカになる

(株)スタジオビビ 乙丸様より献本御礼。 「7割は課長にさえなれない」といわれている上司難の時代である。しかしその上司もいろいろであり、自ら矢面に立ったり、面倒見が良い上司もいれば、自分の面子や立場だけを守り部下のことをろくに守れない上司もいるという。本書は思わず「本当にいるの?」とも言いたくなるような上司を紹介するとともに、もし部下のあなたがその上司と巡り会った時の対処法を紹介している。 しかも […]

ロマンポルノと実録やくざ映画―禁じられた70年代日本映画

日本映画にも様々な分野があるのだが、本書で紹介される分野はどちらかというと「アウトロー」の部類に入るのかもしれない。とはいえ昔のやくざ映画というと高倉健が主演した「網走番外地」もあれば、菅原文太や松方弘樹、梅宮辰夫が出演した「仁義なき戦い」はあまりにも有名であるため、必ずしもマイナーとは言えない。本書はタイトルにあるようにロマンポルノややくざ映画を中心にめくるめく70年代の日本映画を紹介、そして解 […]

ソーシャルメディア進化論

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 ブログ・Twitter・Facebookなどのソーシャルメディアを使っている私にとっては実感があるのだが、ソーシャルメディアには既存のメディアにはない可能性を示してくれる。一つは「双方向」であること、もう一つは「タイムリー」な情報を提供してくれたりしてくれることにある。それらを考えるとソーシャルメディアの恩恵は大きい。 しかし15年前まではこのことは夢物語に […]

くいもの 食の語源と博物誌

普段食べられている料理や菓子、その語源や起源について調べたり見聞きしたりした事もある。私も料理についてはアルバイトで総菜の売り子をやっていたこともあってか、いろいろな本やウェブページで調べたことがある。 本書は私自身調べた物の復習も兼ねて読んでみる。 一.「店屋物」 「店屋物」と一括りにしても「天ぷら」「寿司」「麺」「鍋物」などが挙げられる。もっとも「寿司」や「鍋物」「おでん」は性質上、種類によっ […]

深層水「湧昇」、海を耕す!

「湧昇」という言葉自体初めて聞く人も多いだろう。「湧昇」とは、 「湧昇(ゆうしょう)とは、海洋において、海水が深層から表層に湧き上がる現象、またその流れ。湧昇流(-りゅう)」(Wikipediaより) とある。海流現象の一つであり、私たちの身の回りに直接的に関わることはない。しかしこれがマグロなどの魚に大きな影響を与えるなど、私たちの生活に間接的に関わる。 とりわけ今日マグロが食べることのできる「 […]

溺れる白鳥

仄暗い検死室の中から物語は始まる。 検死体ができず、嘘の証言を行った。しかし検死体の過去を調べていくと・・・。 ミステリー小説と一括りで言っても様々なものが挙げられる。「このミステリーが凄い」よろしく、数多くの作品があり、読み手によっては良作に見え、駄作にも見える。 わたしも本書を何十冊かミステリー小説を読んだことはあるのだが、本書はおそらくベストスリーに入るほど、のめり込んでしまうほどの作品であ […]

「WHY型思考」が仕事を変える

昨年か一昨年のときに、日本を代表する自動車メーカー・トヨタがアメリカからリコールの嵐に巻き込まれた。しかしそこからトヨタは這い上がり現在でもトップを走っている。 その大きな根幹にあるのは「5回の「なぜ?」」が行われていることにある。その方法を使うことにより、原因究明を早く、かつより本質的になることで、問題解決のためのアクションを矢継ぎ早に打ち立てることができるようになったのだという。 しかし今の日 […]

日本の鯨食文化――世界に誇るべき“究極の創意工夫”

日本と鯨食の歴史は長く、古くは江戸時代に遡る。約300年もの間、日本は食やファッションなど鯨の恩恵を受けていた。しかし現在ではグリーン・ピースやシー・シェパード、さらにはオーストラリア・ニュージーランドなどの反捕鯨国の圧力により、捕鯨そのものが廃れ始めてきた。 本書は日本において捕鯨が発展したのか、そして捕鯨のメリット、鯨食文化について改めて問い直すことを念頭に捕鯨の良さをIWC日本代表代理を歴任 […]

ビール・イノべーション

日本に限らず世界中でも飲まれているアルコール飲料の中で「ビール」がある。ちょっと面白い話を聞いたのだがロシアではこれまでビールは「アルコール」として扱われなかった。今年になってようやくアルコールと認められたそうだ。スコッチウィスキーなどアルコール度数の高い飲み物と比べると少ないのでアルコール飲料に値しないという考えもある。 それはさておき、本書はビールのルーツを探るとともに、ビールがどのように進化 […]

チャランポラン闘病記――多発性硬化症との泣き笑い2000日

私は小さい頃から「笑点」という番組が好きだった。記憶に残っているものでもっとも古いものは確か23年前だったか、ちょうど司会が今は亡き五代目三遊亭円楽師匠であり、当時の回答者には七代目桂才賀師匠がいた時であった。なかでも子供の頃からファンだったのが「林家こん平」師匠である。しかしそのこん平師匠も2004年8月を最後にレギュラー出演から外れた。最近出演されたのは円楽師匠が逝去して間もない時だったか。 […]