著者の中村様より献本御礼。
人生は何が起こるかわからない。もし順風満帆の人生であったとしてもある日突然、交通事故や突発的な病により死んでしまったとき、今の仕事は本当に良かったのか、と考えてしまうのかもしれない。
「もしも明日死ぬとしたら、あなたは何をしたいのか」
もしかしたらそれは常日頃から問わなければならない命題なのかもしれない。本書は働く理由、仕事をする理由を自ら死ぬかと思ったような体験を交えてその考えを伝授している。
第1章「もしも今日が「最後の1日」だったとしたら?」
最初にも言ったように、著者は死ぬかと思った体験している。しかも「5回」も、である。それだけ遭遇しているだけに、「明日が最後の日になるかもしれない」といやがおうにも考えさせられてしまう。
「今日が人生最後の日」だとわかったとき、私は何をやりたいのか。やりたいことがたくさんある、という答えになってしまう。
第2章「「やりたいこと」の見つけ方」
では「やりたいこと」が見つからない場合、どうやって見つけられたら良いのだろうか、という問いであるが、見つけられなくても、自分自身がどのような人間であるかを掘り下げること、もしくは過去の体験を鑑みることも一つの手段としてある。
第3章「あなたの変化を阻む「7つの強敵」対処法」
前章で「やりたいこと」が見つけられたときに、新たなチャレンジなどを挑むのだが、それを挑むにあたって様々な変化をする。しかしその「変化」の妨げとなる者が「7つ」存在すると言われている。むかし「サラリーマンには7つの敵がいる」と言っていたが、それになぞらえているのだろうか。
第4章「「やりたいこと」がわかったら「変人」になろう」
第3章でも述べたように「やりたいこと」が見つけられたら、様々な変化が起こったり、自分で変化をしたりする事となる。しかし周りは自らの変化を見て「変人」扱いされるようになるのだが、その扱いをされてしまった以上、そうなって様々なチャレンジをし、失敗を積み重ねていく。
第5章「「このままの人生」で終わりたくない人へ」
「今日人生最後の日だったら」ということを考えず、そのままなあなあとした人生を歩むのも一つの道であるが、承知の通り人生は一度しかない。その一度しかない人生のなかで、私たちは何をしたいのか、と考えるのは至極当然である。現在働いている仕事の中にも自分なりの「目的」を持つことによって「なあなあ」の人生や仕事をすることがなくなる。
第6章「一歩踏み出した人の誰もがハマる「落とし穴」」
「やりたいこと」を見つけても、うまくいくことはほとんどない。むしろ「失敗」や「こんなはずでは」と思うことばかりではないだろうか。
「うまく行かないとき」は誰にでもある。そのときに「背を向ける」といった「逃げ」に陥ることもある。そのことによってダメにしてしまうことも少なくない。
第7章「「やりたいこと」に「お金」はいらない」
「やりたいこと」があってもお金がないことを理由に断念してしまうケースもあるが、お金が無くても開業できると、著者は主張している。そのために著者は「0円店舗開業士」を生業としている。
第8章「「やりがい」を手に入れた人たち」
本当の意味で「やりがい」を手に入れた人は寝食どころか、時間を立つことでさえも忘れてしまうのだという。
第9章「「最後の1日」を成功者として迎えるために」
「やりがい」「やりたいこと」「何のために仕事をするのか」、その考えは「最後の1日」の仕事や生き方に直接するものである。自らの仕事やビジネスなどの根幹といえる考えであるが、を考える・考えないの差は仕事を取り組む姿勢から天と地ほどの差があると言っても過言ではない。
「人生は何が起こるかわからない」
それは誰もがわかっていること。そのような時にやりたいことややりがいのあることを見つけるのも困難であり、喩え見つかってもうまく行かないのも事実としてある。しかし一度しかない人生である。それらに向けて行動をすることこそ、悔いのない人生を送れる第一歩ではないだろうか。
コメント