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2011年12月

昆虫未来学―「四億年の知恵」に学ぶ

「昆虫」というと、小さい頃の夏休みには昆虫集めにはまった人も少なくないだろう。私はどうか、というと小さな虫でも身をよじるほど虫が大の苦手であったため、昆虫集めはやったことがなかった。 そのような自分が本書を紹介するのもおこがましいが、本書は昆虫の進化と特性、さらには今日の環境問題の関連について考察を行っている。 第1章「昆虫とはどんな生物か」 「昆虫」と一括りにしてもいろいろいるのだが、生物学上で […]

1000ヘクトパスカルの主人公

よく天気予報で「○○ヘクトパスカル」という単位が使われる(一昔前は「○○ミリバール」だった)。これは簡単に「気圧」であり、高ければ高いほど下降気流が活発になるため雲が出にくく、低いと雲が広がりやすく、雨や雪が降ることもある。 1000ヘクトパスカルは青空が広がっているとはいえ若干の雲もある現象であることが多く、「晴れ時々曇り」をまさに表現した数とも言える。 本書は就職活動を控えた大学生が、不自由も […]

だから、僕らはこの働き方を選んだ~東京R不動産のフリーエージェント・スタイル~

ダイヤモンド社 市川様より献本御礼。 時代は仕事そのものや技術、それだけではなく働き方そのものも進化している。昨年にダニエル・ピンクの著した「モチベーション3.0」が上梓され、苦役の働き方、から利益の働き方へ、そして楽しみとしての「働き方」へと進化していった。斬新な考え方であるが、それは理想論だと切り捨てる論者も存在した。 しかしそのモチベーションを生かし、「働き方3.0」を実践した企業が存在して […]

死のテレビ実験――人はそこまで服従するのか

私は最近TVを観ていない。つまらないからである。とはいえ大学生まではTVっ子だったため、TVにまつわるエピソードは色々とある。TV番組の中でおバカなキャラクターを嘲たりするような番組が増えているという。以前は「熱湯コマーシャル」などをはじめとした過激番組があったのだが、本書ではそれを遙かに凌ぐほどのTV実験にてTVと服従について考察を行っている。 第1部「テレビは殺人を犯せるか?」 いきなり物騒な […]

魂のゆくえ アースマラソン766Days

吉本興業の芸人として有名である間寛平氏が2008年12月から2011年1月にかけて地球一周をマラソンとヨットでまわる、「アースマラソン」を立ち上げた。本人曰く「目立ちたいから」という理由であるが、フルマラソンどころか245.3Kmもの距離を走るスパルタスロンを3度完走するほどの実力を持っていることから、「アースマラソン」を考案し、実行したのかもしれない。 本書は766日続いたアースマラソンの記録を […]

呼んでみただけ

小学校か中学校時代に呼ばれて反応したら、タイトルにあるように返されることがあった。意地悪な返し方であるが、親友や恋人だったらそれも許されてしまう。しかし荘でなかったら自分としては気を悪くしてしまう。バカにされているように思えてならないからである。 それはさておき、本書は幼稚園か小学生の子供とその母親がおはなし(おとぎ話?)をしつつ親子のやりとりを綴っている。そのおはなしは日常あるようなおとぎ話では […]

観光の目玉~物語を生かした地域旅~

旅行は人間としての見識のみならず、様々な意味で幅を広げさせる。わたしも今年の5月に初めて単独旅行をしたときには萩・神戸・名古屋と言ったがそれぞれの場にて斬新な体験をすることができた。 本書は観光で「地域活性化」をさせるための方法を事例と「物語」とともに紹介している。 第1章「ポストZERO年代の社会と観光」 「観光」の形態は時代が変わるにつれて変わってくる。戦後日本でも飛行機の誕生から旅行業界の勃 […]

検証 キルギス政変―天山小国の挑戦

2010年4月7日 日本から遠く離れた「キルギス」と言う国で民衆が蜂起、時の政権はたった一日で倒れた。しかしその2ヶ月後には民族対立が激化、内紛となり数百人が死亡した。 かつてキルギスは冷戦終結後からロシアの干渉により様々な事件や紛争が起こったところとして知られている。しかし今回のそれとは訳が違っており、最初にもいったとおりキルギス国内、及び国民によって起こった政変であった。 本書ではニュースでも […]

学校と社会の現代史

「教育問題」が叫ばれるのは今も昔も変わらない。しかしこの「教育問題」も一括りに言ったもので、小中高校をはじめとした学校そのものの問題、あるいは教育指導要領をはじめとした教育内容にかかわる問題など様々である。 その「教育問題」は時代とともに変化をしていっている。本書は教育問題そのものを現在あるものだけではなく、戦中・戦後問わず教育の歴史を紐解くことによって教育問題解決への道筋を示している。 第一章「 […]

手帳カスタマイズ術 最強の「マイ手帳」を作る58のヒント

ダイヤモンド社 市川様より献本御礼。 そろそろ2012年の手帳販売も佳境を迎える頃である。私の周りにもだいたい「1月始まり」の手帳を購入する人も多い。本書もそれに向けての一冊であるが、前にも同じ手帳術にて書いてあるとおり、私は大学生の頃から「4月始まり」の手帳を毎年購入している。当然来年も同様に購入するため、私自身は4月版の形で見ることとする。 CHAPTER1「「貼る」「挟む」でマイ手帳にアレン […]