図でわかるPAの基本~コンサート、ライブエンジニアを目指すための

「PA」という職業は始めて聞く。本書の表紙にもあるのだが「Public Address」の略で、直訳を行うと「公衆(電波・リアル含めて)に伝達をする」という。伝える手段として「音響」の仕事がある。主にライブやコンサートの音響のコントロールをする技術職である。
本書はPAのめくるめく世界について紹介している。

1.「PAの世界」
「音響」の仕事と一括りに言っても、ライブ・コンサートのみならず、放送やレコーディングも音響は重要な役割を担っており、「PA」がその業務を行っている。
他にも「PA」の役割、さらに「PA」になるためにはどうすればよいのか、などが紹介されている。

2.「PAマンの心構え」
「PA」の仕事の心構えは社会人のそれと全く同じである。簡単に言えば「PA」でもサラリーマンであることに代わりはない、ということである。

3.「PAの現場を見てみよう」
「PA」の具体的な仕事の流れ、さらには会場、ライブなど形式別の仕事についてを紹介している。

4.「PAの機材を知ろう」
「PA」の機材には様々なものがある。本章では「マイクロフォン」や「ミキサーコンソール」、「エフェクター」、「パワーアンプ」などが挙げられている。

5.「音の基本を知ろう」
音については、中学・高校と吹奏楽を、大学ではオーケストラをやっていたため、ある程度はわかるが、周波数やノイズなどは始めて聞く。

6.「PAマンに聞くPAの仕事」
現役、その中でも「PA」の道で第一線を走っているPAマンをインタビュー形式にして紹介している。

普段の仕事ではあまり関わりは持たないものの、ライブやレコーディングの場でもっとも関わっており、趣味の場では間接的に関わることが多いのかもしれない。本書ではそのことの他にも、PAの奥深さを知ることができるため、この道に進みたい人は必携の一冊である。