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2012年1月

文化のための追及権─日本人の知らない著作権

これまで当ブログでは「著作権」にまつわる本をいくつか取り上げている。技術の進化により、著作権そのものが問われ始めている。 しかし本書で紹介される「追及権」というのは初めて聞く。ましてや本書に出会うまで「つ」の字すら知らなかった。「追及権」とはいったい何なのか、本書は著作権そのもののメカニズムとともに解説している。 第一章「芸術家は貧しいのか」 著作権の話にはいる前に元々芸術家はどのようにして生活を […]

テンペスト

「テンペスト」の意味は簡単に言えば「暴風雨」や「嵐」のことを表す。本書の舞台となっている古代琉球王国であり、夏場には台風に巻き込まれることも多く、本書のタイトルのようなことも少なくない。しかし昨年起こった被害のようになることは少ない。台風直撃に備えての家造り担っているためである。 本書の舞台は約250年前の琉球王国、ある少女が臣官と偽って行政で活躍したが、活躍したことにより、女性であることがばれ、 […]

仕事が「ツライ」と思ったら読む本

皆様の中には「仕事はツライ」と思った瞬間は必ず思うことがあるだろう。そういったときは仕事のパフォーマンスも、モチベーションも落ちてしまい、「何で働いているのだろう」「何で仕事をしているのだろう」など自問自答するようなことになってしまうだろう。そういった時にこそ、心を解放し、「ツライ」という感情から抜け出す必要がある。 そこで本書である。本書は仕事が「ツライ」と思わせる原因を特定し、それをいかに抜け […]

最後の授業――心をみる人たちへ

最後の授業というとランディ・パウシュという方の人生にまつわる重要なことの授業を想像してしまうのだが、本書にて紹介される「最後の授業」は、精神分析の権威が教授を引退するまえの最後の講義の事を意味している。引退するにあたり、学生たちに何を伝えたかったのか、精神分析を研鑽を続けて何を残したのか、本書はその結晶が詰まっている。 Ⅰ.「最後の授業 テレビのための精神分析入門」 最後の授業は2010年1月18 […]

図でわかるPAの基本~コンサート、ライブエンジニアを目指すための

「PA」という職業は始めて聞く。本書の表紙にもあるのだが「Public Address」の略で、直訳を行うと「公衆(電波・リアル含めて)に伝達をする」という。伝える手段として「音響」の仕事がある。主にライブやコンサートの音響のコントロールをする技術職である。 本書はPAのめくるめく世界について紹介している。 1.「PAの世界」 「音響」の仕事と一括りに言っても、ライブ・コンサートのみならず、放送や […]

「損する生き方」のススメ

人間は欲深い生き物であるため、生き方にしても「得」を欲しがる、というより「損」するような生き方をしたくない。私もその一人であるが、本書ではあえて「自分らしく生きる」ために、あえて「損」をすることの大切さを説いている。 第1章「自分を縛る成功、自分を活かす成功」 人は誰しも「成功」したいというのだが、果たして双であろうか。そして「成功」という言葉は人それぞれだが、それは財を成すことか、それともなりた […]

猫の品格

普段はあまりいわない話であるが、私は大の猫好きであり、それも野良猫がくると必ず鳴き声の声真似をして振り向いてくるのを楽しみにしている。たまに近づくことがあればその場を離れずじゃれあうこともある。 私事はここまでにしておいて、猫好きの人は野良・ブランドの違いはあれど、好きな人がおり、実際に飼っている人もいる。本書のいう「猫の品格」とはいったいどのような事をいっているのか、そしてどの猫の事を言っている […]

まなざしの地獄

人は誰しも回数、規模の違いはあれど「まなざし」を受けることはあるだろう。その「まなざし」が自分を高揚させるものになる一方で、それが重荷となる事も有り得る。 本書はその後者に当たる意味でのジレンマをルポルタージュ形式にて綴っている他、「望郷の歌」も収録されている。 <まなざしの地獄> この論文は1973年に「展望」という雑誌に掲載されたもので、現代とあわない内容も一部はあるものの、全体的に現在に通ず […]

Twitterで磨く! 20代からの「国語力」

「国語力」と一口に言っても様々である。たとえば「読解力」もそうであれば「論理力」、あるいは「文章理解力」など枝葉の如く分かれる。 しかし本書における国語力は「論理力」、「論理的な思考」や「論理的な文章」を作るための力を言っている。本書ではそれらの「論理力」をつける格好のツールとしてtwitterを取り上げており、それを利用していかに国語力を伸ばすのか、について伝授した一冊である。 第1章「twit […]

上機嫌のすすめ

今、皆様の機嫌はいかがであろうか。 上機嫌の人もいれば、逆に自責・他責問わずの原因で不機嫌になっている人もいる。しかし機嫌一つで周りの雰囲気も変わることもあれば、自分自身のモチベーションにもつながるのだから「機嫌」は侮れない。そして上機嫌であればあるほど自分にとっても、周りにとっても良い影響をもたらす。本書は上機嫌の効力を著者自身の半生とともに語った一冊である。 第一章「上機嫌力をアップさせよう」 […]