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2012年1月

ジャーナリズムが亡びる日―ネットの猛威にさらされるメディア

新聞・テレビ・雑誌などの既存メディアに関する「~離れ」が蔓延っている。事実新聞や雑誌の売上部数も右肩下がりであるという。ジャーナリズムというよりも既存メディアによる「ジャーナリズム」が衰退の一途を辿っていると言っても過言ではない。 その要因の一つとしてインターネットの隆盛によるものがある。そのインターネットが新たなジャーナリズムを誕生し、隆盛させるかと思いきやインターネットにはコンテンツなど作る能 […]

位置情報ビジネス~「位置ゲー」が火をつけた新しいマーケット~

携帯電話やスマートフォンにはGPS機能が備わっており、多少の時間はかかるものの現在いる位置を知ることができる格好のツールである。去年の3月にスマートフォンに変えた私であるが、GPS機能によって旅行や散歩などで大いに役立っている。 そのGPSを利用した位置機能を利用したゲームとして「位置ゲー」がブームとなり、新しい携帯ゲームマーケットを席巻しているのだという。普段あまりゲームをやらない私であるが、「 […]

新書がベスト

私が書評を始めたのは4年前の4月のことであった。一番最初の記事は岩波新書の「ジャンヌ・ダルク」だったことは今もはっきりと覚えている。それから1年~1年半の間は進級問わず新書の紹介がほとんどであった。それだけ新書に興味があったのか、と聞かれると、半分その通りであるが、もう半分はそうではない。当時は大学生であったため資金がなかったため、リーズナブルである新書しか楽しめるものが無かったからである。 しか […]

賢者の言葉

ビックピクチャーズ 飯島様より献本御礼。 「言葉」の力は偉大である。明快な論理も理解まで持って行くことができるものの、一瞬で考えが変わるまでには至ることは少ない。しかしたった一つの名言や格言は、理屈は必要なくても理解することもあれば、その人の人生観などが一瞬で変わることができる。まさに「言葉」の威力を存分に引き出した珠玉のものである。 本書は時代の最先端を行く方々、それも人間としての「幸福」を増大 […]

職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理

21世紀は「心の世紀」と言われて久しい。とりわけ企業に勤める会社員は「うつ」などの心の病にかかる人が増加傾向にあるのだという。 その理由はいったい何なのだろうか、労働状況が変化したから、不況だから、もしくは人間関係の崩壊から、と理由を挙げると枚挙に暇が無いほどであるが、本書ではそれらの原因と、これからの職場はどうあるべきなのかを提言している。 一の章「成果主義・能力主義の原風景」 今となっては「努 […]

非属の才能

「非属」というと、簡単に言えば「フリーランス精神」なのだろうか、と考えてしまう。 私たちは普段、多かれ少なかれ企業勤めの人がほとんどであろう。かく言う私もその一人である。企業の中でもあるグループに所属をして活動を行っている。その中では協調性も求められるが、協調性どころか「同調性」を強要するようなことまで求められる。 しかしベストセラーなどを生み出す作家、それ以外にも著名なスポーツ選手や文化人はその […]

ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ

一昨年は「食べるラー油」と「ハイボール」が人気を集め、店頭で売り切れが続出するなど社会現象にもなった。食は時代とともに進化を遂げるのだが、その進化の速さも著しく上がっているような気がする。 食とともにブームがやってくるような時代、だからでこそ、ビジネスや時代がどのように動くのか、つかむ必要がある。本書では「ラー油」や「ハイボール」から読みとくビジネスアイデアの仕組みとは何なのかを分析するとともに、 […]

慢性疼痛~「こじれた痛み」の不思議 ~

筑摩書房 松本様より献本御礼。 「慢性疼痛」という言葉は私自身、本書に出会うまで聞いたことがなかった。しかし得体の知れない痛みは体験したことがある、というより今も体験している。もう大学3年の頃からであろうか、ずっと肩や背中に痛みを覚える。これもまさか「慢性疼痛」なのか、と疑いさえしていながら本書を読んでいる。 私事はさておき、本署は得体の知れない痛みでありながらも、医学的にも解明できておらず、まし […]

20代のいま知っておくべきお金の常識50

マルコ社 太田様より献本御礼。 「お金」に対する不安は20代であっても、60代であっても尽きないほどある。しかし20代と60代とでお金の悩みの「質」はそれぞれ異なる。本書は20代に対してのお金の悩みを解消すべく、知っておくべき知識を紹介した一冊である。なお、本書は単著ではなく、選りすぐりの「お金」の専門家3人が「お金」の常識について伝授している。 第1章「お金と就職」 就職をすると「初任給」や「ボ […]

疑う力、信じる力

Googleの誕生によって情報の流れは急速に変化をしていった。現在となっては玉石混淆ながら瞬時に様々な情報を手に入れることができるようになった。 しかしその「玉石混淆」が私たちの判断を誤ってしまう直接的な原因として挙げられる。その玉石混淆と呼ばれる情報社会の中でそれを正しく取捨できる力を持つことがビジネスマンのみならずすべての人たちに迫られていると言っても過言ではない。 本書はその情報を「疑う」「 […]