普段、朝から晩まで仕事を行っているのにも関わらずやりがいや実感がない。でも忙しい、という人が多々いる。
仕事のツールもさることながら、環境そのもののIT化が著しく、それによるムダ作業やムダ時間の浪費が増えてしまったことも要因として挙げられる。
本書は増えてしまったムダ、もしくは捨てきれないムダをいかにして削り、効率と余裕を生ませる技術について著者自身の体験をもとに伝授している。
第一章「ムダを削ると決める」
仕事においてムダであることを実感するが、そのムダをの話していることが多い。
ムダを削る第一歩は、ムダを削ることを「決める」ことにある。
第二章「仕事を仕分ける」
ムダを削ることを決めたら、今度は今ある仕事を洗い出し、重要な仕事か、ムダな仕事かを仕分ける必要がある。
そして「ムダ」と呼ばれる仕事を断ったり、相談したり、選んだりする事によって、「ムダ」と呼ばれる仕事を減らすことにある。
しかししゃにむに断るばかりしてしまっては、せっかく得た重要な仕事も逃してしまうことになり、本末転倒である。減らすにしても「正しく」行う必要がある。
第三章「同時に行う」
「マルチタスク」は時間術などのビジネス書でよく言われる。しかし「マルチタスク」も選び方によって、時間を短縮することもできれば、逆に時間の浪費につながることもある。マルチタスクをするにも相性の良い仕事を同時に行うなど「選び方」も大切である。
第四章「仕組みをつくって改善する」
仕事をムダを削減する、もしくは時間を短縮することとしてもっとも重要な役割を担うのが「仕組みづくり」にある。
「仕組みづくり」となるとそれを作るのにも甚大な労力が必要な印象を受けるが、それほど大それたものではない。改善スケジュールをつくり、ムダと呼ばれる作業を「マニュアル化」することによって、ムダの時間を削減する、というより、ムダな仕事の仕事時間を圧縮することができる。
第五章「コミュニケーションのムダを省く」
コミュニケーションのムダを省く、はどの仕事よりも難しい。メールチェックや会議などあるが、これは「他人」の時間やペースも含まれるため、ムダを省くのは難しい。
ここでは会議時間やメールについてのムダ削減法を伝授している。
ビジネスマンにかぎらず、様々な所で、よく「時間がない」と聞く。だがはたして本当に「時間がない」のか。皆様が今行っていることを洗い出すと良い。どこかで「ムダ」と思う仕事などが見えてくる。本書は著者のメルマガ「知識をチカラに」でビジネス書を多数紹介してきた結晶がここに詰まっている一冊と言える。
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