水野俊哉様より献本御礼。
本書を紹介する前に、まずアンソニー・ロビンズについて紹介する必要がある。
「アンソニー・ロビンズは「世界一のコーチ」と呼ばれている人で、
故ダイアナ妃やクリントン元大統領などのコーチをしていた。
3日半に及ぶ3000人規模のセミナーを年に何回も開催し、
年商規模でも他のセミナー事業家たちと比べて群を抜いている。」(「アンソニー・ロビンズ研究室」より一部改変)
本書は極貧のアメリカ在住時代から成功者のノウハウを学び、それを講師やコーチを行いつつ、アンソニー・ロビンズの最年少プラチナパートナーとなった方が人生を進化させる方法を伝授している。
1日目「自分の現在地を知る」
「あなたは何処にいるのか」
何らかの不安を持っている人、あるいは何処に行ったらわからない人がもっとも意識する必要のある命題と言える。
「自分は何がしたいのか」
「自分は何をしているのか」
「自分には何を望まれているのか」
など、自分に問う、あるいは自分のニーズ(欲求)を満たすために、どのようなもの・ことが必要なのか、を考えるメカニズムを紹介している。
2日目「どこに行きたいのかを知る」
自分の立ち位置がわかったら、次はベクトルである。本性でいう「どこに行きたいのか」は、「目標設定」であり、その目標に向けて何をするか「過程(プロセス)」に細分化する。それだけではなく、あこがれの人は誰なのか、その人の行動とはどのようなものか、を本章にて伝授している。
3日目「絶対にやりたい理由を見つける」
目標や行動の設定ができると、今度はその行動力を助長させるべく、明確な理由、もしくは動機づけを身につける必要がある。
「動機づけ」とはいっても、どのように「動機づけ」を行ったらよいのかわからない人が多いことである。本章ではその理由を問いただすのと同時に、動機付けをするための、「問い」をいくつか紹介している。その「問い」はごく単純なものである。
4日目「明確な行動計画を立て、実行する」
「努力に近道なし」という言葉があるのだが、できるだけ「近道」になるように行動することができる。経営用語に「PDCAサイクル」があるように計画を立て、かつフィードバック・改善をする必要がある。本章ではその「計画」と「フィードバック」の方法を担っている。
5日目「自分を制限している信念を取り除く」
「信念」は、自分自身の思考の根幹であり、行動指針の一つと定義する。その信念は「固定観念」そのものではないにしても、行動の妨げになることがあるのだという。ノウハウ本やビジネス本を実践できない理由としても挙げられているのだとか。
本章ではその「信念」を捨てる重要性について説いている。
6日目「人生は、付き合っている人で決まる」
人生の中で人付き合いが全くない人は誰もいない。それほど誰しも人と出会うことがある。その人と出会う量や質によって、考え方や人生まで大きく変わってくる。
本章ではどのような人と付き合っていきたいか(本章ではこれを「マスター・マインド」と定義している)、その人をどのように探すか、そしてどのような人間になりたいかを表している。
7日目「進化を続ける」
進化を続ける重要性を説いているが、それだけではなく、健康や時間管理、男女関係、お金など、本章以外では紹介されていない要素についても伝授しており、それらにもピラミッドのように重要度が変わってくる。
かつて、ディズニーの創業者であるウォルト・ディズニーは、
「ディズニーランドはいつまでも未完成である。現状維持では後退するばかりである」
という言葉を残した。現状維持や進化を止めてしまっては、せっかく叶えようとしている夢や目標が「絵に描いた餅」となってしまう。だからでこそ進化をすること、そして目標を達成することの重要性を伝授するとともに、そのメソッドのすべてが本書には詰まっている。
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