最新脳科学でわかった 五感の驚異

人には既に明らかにされている「緒覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」「視覚」の「五感」がある。それだけではなく「直感」や「女の勘」のような「第六感」も存在する。
その「五感」や「第六感」はよく知られているものの、農家学はまだまだ未開のところもあるため、五感は「神秘」といわれるところも少なくない。
本書はその脳科学における最新の研究をもとに新たな「五感」の神秘を解き明かしている。

第1部「聴覚」
「聴覚」は言うまでもなく「音」を司っている。しかし「音」とは言っても「無音」の状態で感じ取る、というより聞き取る「聴覚」がある。「聴覚」とは言っても鳴る「音」だけではなく「空気」や「空間」、あるいは「音」とは全く関係のないものも聞き取ることができるという。
さらに音楽をしている人であれば一度は聞いたことのある「絶対音感」やあまり聞いたことのない「信号音○○」もある。ちなみに「○○」は日本人には馴染みの深いスポーツである。

第2部「嗅覚」
鼻で感じるものとして「嗅覚」が存在する。その「嗅覚」を語る中で「鼻の穴」から論じられている。嗅覚というと鼻の中にある感覚などのミクロな所から語られることが多いようだが、それ以前に「人間は鼻の穴が2つある」ことを深く掘り下げる必要があるため、そういった意味では根本から語られている。

第3部「味覚」
「おいしい」「辛い」「甘い」「不味い」など、食事にまつわる感覚を司る味覚。その基準も自らの感覚によるものであるが、匂いにしても、「質(価格?)」からも味覚を醸すことができる不思議もある。その不思議についても本章にて語られている

第4部「触覚」
手や足、さらには肌から情報を受け取る「触覚」。しかしその「触覚」も場景などの外的要因により変わるのだという。「感覚を覚える」という言葉もあるが、それが最も強烈に残るものとして「触覚」が挙げられる。

第5部「視覚」
目に見えるものの「視覚」であるが、見た目でどのように人を判断するのか、さらに「顔真似」など「真似をする」ことも「視覚」の一つとして取り上げている。

第6部「多感覚知覚」
「第六感」の部類に入る、かと思ったが「五感」すべてを使って様々な情報を捉えることを「多感覚」と本章では呼んでいる。

「脳」もそうだが「人間の体」や「感覚」の科学にはまだ未開な所も多い。その「未開」な所を少しでも切り拓く様な一冊。それが本書と言える。