ビジネスどころか社会人生活の中で「声」を発さない日は珍しい。プレゼンに限らず、上司・部下、さらには同僚たちとの認識あわせや役割決めなどで「声」を使う機会はいろいろとある。
しかし仕事やビジネスに関して「声」が重要であることはあまり知られていない。しかし著者は声について「生まれつき」ではなく、「鍛えられるもの」、そして声はビジネスにとって第一印象と同じように大切なものだという。
本書はその重要性と呼吸法や声の出し方について伝授している。
PART1「声がいいとモテる!? 声の重要性」
「モテ声」がブームを巻き起こしている。そうでなくても女性は男性に対し「異性」として意識するときも「声」が重要であり、かつ「メラビアンの法則」でも「第一印象」の一つとして「声」を挙げている。
しかし「声」は顔などの見た目と同じく生まれつきで鍛えようがない、という意見を持つ人がいることだろう。
だが著者に言わせれば、これは間違いであり、鍛え勝たし大で声を変えることができるという。次章以降では具体的なトレーニングに入るがここでは概要と今の傾向をチェックしておく所である。
PART2「美声への第一歩は、まず呼吸法」
演奏をするにも、歌を歌う、もしくは話すにも「呼吸」はもっとも重要な要素である。そこで本章では複式呼吸と胸式呼吸の違いと、発声などについての方法を伝授している。
PART3「顔の筋肉と舌をやわらかくする」
滑舌と表情を作るのが苦手な方がいる。本章では顔のストレッチや舌のトレーニングを写真とともに紹介している。
PART4「声の高低をコントロールする」
声の高さも相手の印象の善し悪しを決める一つの要素であるという。また時と場合によって使う声のトーンや強さも違ってくるため、声の高低や強弱をコントロールする事も重要である。
本章では「モテ声」である音域を学ぶとともに、その声にするためのトレーニング方法について伝授している。
PART5「滑舌と表現力を鍛えて愛され声に!」
最後は表情などの筋肉ではなく、むしろ「発声」を中心としたトレーニングである。愛嬌のある話し方、表現、セリフなども紹介している。
ビジネスの上で「声」は大切なことである。しかしこの「声」のトレーニングは他のスキルと同じように練習し続けることが大事である。大事であるがどのようにトレーニングしたら良いのかを伝授しているのが本書である。
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