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2012年6月

オオクボ都市の力―多文化空間のダイナミズム

JR山手線で新宿駅から外回り電車に乗ると次の駅は「新大久保」という駅に停車する。私自身、新大久保には一度だけ行ったことがある。4年前の話になるが、会社のプロジェクトの仕事場がちょうどそこに近いところにあったため、忘年会を新大久保から5分ほど歩いたところにある韓国料理店で行った。それ以来一度も行っていないため、現在はどのような形に変貌を遂げているのかはわからない。 当時から新大久保を含めた「大久保」 […]

人を育てる時代は終わったか

社会人5年目を迎えて3ヶ月経つが、その中で後輩への指導のウェイトが仕事の中でも高くなっている。しかし仕事量も確実に増えておりその中でのやりくりであるため、人を育てる余裕そのものが失われている感も拭えない。 私のような事象は私だけではなく、どの職場でも起こっていることであるという。さらに「成果主義」が導入されてきたことにより、人を育てるよりも自分自身の「成果」にこだわるあまり、社内の人間関係がギスギ […]

無縁社会の正体―血縁・地縁・社縁はいかに崩壊したか

昨年取り上げた「無縁社会~“無縁死”三万二千人の衝撃」は現在進行形で起こっている社会問題の一つであり、かつ日本人の現状そのものを映し出している。 たしか「光に向かって~3.11で感じた神道のこころ」という本で仙台のある神主が震災後初めて東京に着たときに「心の被災地」となぞらえて衝撃を受けた話を思い出す。「無縁社会」はまさにこのことを言っているのかもしれない。 本書もまた「無縁社会」について書かれて […]

ツーリズムとポストモダン社会―後期近代における観光の両義性―

1989年の「ベルリンの壁崩壊」以降、東欧を中心に「ポストモダン」と呼ばれる社会に変化をしていった。観光もまた様々なところから考察、そして変化をしていき「観光社会学」の学問まで誕生するほどまでなった。本書はその観光と「ポストモダン社会」の関連性について「観光社会学」の学問のみならず、映画作品とともに考察を行っている。 第1章「「ザ・ビーチ」の憂鬱」 まず「ザ・ビーチ」について取り上げる必要がある。 […]

友だち不信社会

「友だち」と呼ばれる存在は学校・会社問わずかけがえのない存在である。しかしその「友だち」そのものの存在が信じられないものになってしまっている。もっとも「いじめ」が顕在化した80年代後半~90年代前半もあるのだが、インターネットなどが普及したことにより「掲示板サイト(裏サイト)」やメールなどでの誹謗中傷の書き込みやメールが相次ぎ、それが心の傷となり、自殺に追い込まれる人もいる。 本書はそのかけがえの […]

2012年 F1ヨーロッパGP アロンソが母国で今季2勝目達成!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より) 序盤のスタートダッシュからヴェッテルの優勝が確実と思われました。しかし予想でも抜きにくいコースと言いましたが、こういった状況も起こりうることも考えていましたが、予想以上に順位が大きく入れ替わるという観点で観ればおもしろいレースだったと言えます。 まさかPPを獲得したヴェッテルが34周目にトラブルに遭いリタイアに追い込まれる羽目に。 しかしヨーロッパGPを地元 […]

2012年 F1ヨーロッパGP ヴェッテルが「3」づくしと言える今季3回目のPP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より) ヴェッテルが最後の最後でスーパーラップを見せ、今季3度目のPP獲得となりました。このPP獲得で通算33回目、それがジム・クラークやアラン・プロストと並ぶ歴代3位タイとなり、実に「3」づくしのPP獲得となりました。次にPP獲得すれば言うまでもなく歴代単独3位となりますが、その上にはアイルトン・セナ(65回)、ミハエル・シューマッハ(68回)となるため、より上に […]

2012年 F1ヨーロッパGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

伝統のモナコから2週間、再びスペインにやってきました。今回の舞台はバレンシア市街地コース。2戦連続となる市街地コースでのレースとなりますが、モナコとは違い抜きにくいものの、スピードが出るコースとして知られており、かつ風の強い時の多いコースと言われています。風が強いために、ちょっとでも気を抜いてしまうとあっという間にコースアウト、最悪の場合クラッシュしてリタイアになることもあるコースと言えます。 そ […]

団塊モンスター―“妄走老人”たちの事件簿

価値観や常識は時代とともに移ろいで行く。しかしその時代に取り残され、昔の価値観や常識を振り回し、周りを辟易する人がいるのだという。本書のタイトルは「団塊世代」におけるそのような人たちにスポットライトを当てているが、すべての「団塊世代」ひとがそうではなく、かつ「団塊世代」ではなくても、昔の価値観を振り回す人もいることを前置きとして加えておく必要がある。 第一部「妄走老人」 「団塊世代」の多くは企業が […]