結果は以下の通り。(「F1通信」より)
コースによってマシンの速さに差が出るのは良くあるのですが、今シーズン、それも今回のGPほど顕著に表れることはおそらく無かったかもしれません。
バトンやライコネンはこのスパのコースがあっているせいか、上位に食い込み、とりわけバトンは優勝こそはあったもののPPから遠ざかっていたものを3年ぶりに取り返しました。
そしてもう一人大活躍だったのが可夢偉。Q3終盤で渾身のアタック、セクター2を全体のベストをたたき出す速さで2番手につけ、その後ハミルトンやライコネン、アロンソ、ウェーバーらがアタックするも可夢偉のタイムを越えることができず、2004年ヨーロッパGPで佐藤琢磨(当時:BARホンダ)と並ぶフロントローを獲得いたしました。
だが・・・予選は予選。本当の結果が求められるのは明日の決勝です。かつてフロントローを獲得した琢磨でさえ、そのレースは47周目にエンジントラブルでリタイアをしてしまい、せっかくの表彰台を逃してしまいました。
表彰台、あるいはその頂点にいける大きなチャンスとは言え、決勝レース、とりわけスパ・フランコルシャンは屈指の難コースとして知られており、「スパウェザー」という気候によりフロントローの幸運をノーポイントに帰してしまうという可能性も十分にあり得ます。
守りに入ってしまいがちかもしれませんが、こう言ったときにこそ「慎重に攻める」姿勢がこのレースの大きなカギとなるでしょう。
では、優勝予想と行きましょう。
本命:バトン
対抗:ライコネン
要注意:可夢偉、マルドナド
予選の画像を見ての通り、ドライコンディションでも路面温度は低いレースとなるため、タイヤ戦略が大きなカギを握るレースとなりそうです。ドライコンディションになりそうですが、突発的な雨もあり得ます。そうなってくると、予選順位とは大きく異なるようなレース展開と鳴るかもしれません。
可夢偉にとっては今回のレースは大きな試金石となります。第1コーナーでバトンを抜くことができるのか、そしてライコネンやマルドナドら後続のドライバーを抑えることができるのかにも注目です。